AT&T 株価55%上昇の可能性!
アメリカのヘッジファンド、エリオットマネジメントがAT&Tの株式を32億ドル(3,400億円)保有していることが分かりました。
エリオットマネジメントはアクティビスト(物言う株主)として有名で、運用残高は3兆円を超えます。
エリオットマネジメントがAT&Tの取締役会宛に送った書簡で「2021年末までに株価は、60ドルに上昇する余地がある。」 と述べました。
このことが買いを誘い株価は続伸。
一時は38.75米ドルと過去1年の高値を行進しました。
【AT&T株価チャート1カ月】
昨日の終値が38.74米ドルなので仮に株価が60ドルまで上昇するのであれば、55%の上昇余地があります。
エリオットマネジメントの書簡によると、 AT&Tは次世代通信規格「5G」で市場をリードできる立場にあると指摘し、ネットの動画配信市場が伸びるなか、メディア大手タイムワーナー買収の効果が期待できることも買い材料に挙げました。
割安な5G関連銘柄 配当利回りは5.4%
【 全世界のモバイル通信量 】
全世界のモバイル通信量はこの5年間で8倍に増える見通しです(シスコシステムズ調べ)。
私たち一人一人が使うインターネットの量は毎年すごい勢いで増えています。
5Gは4Gの通信速度の100倍、移動通信量は現在の1,000倍、遅延は現在の10分の1になり、2020年には116億個のモノをネットに繋げることができると言われています。
世界の通信量はこれからも毎年すごい勢いで増えていくということです。
通信量が上がるということは通信会社の売上や利益はこれからも上がっていくことが期待できるでしょう。
HBOマックスで動画配信サービスに参入
AT&Tは、2020年春から「HBOマックス」という動画配信サービスをスタートする予定です。
HBOはHome Box Officeの略でアメリカのケーブルテレビ放送局です。
日本でいうWOWOWのようなものです。
1989年にタイム・ワーナー発足により、その傘下となりました。
AT&Tがタイムワーナーを買収してから、今回の動画配信サービスHBOマックスが初めての大きな取り組みであると言われています。
HBOマックスの料金体系は、HBOが既に展開している動画配信サービスHBOナウの14ドル99セントを上回り、業界最高水準となる予定です。
これはNetflixの人気プランやディズニープラスよりも高い価格設定です。
ワーナーメディアが所有する10,000時間以上のコンテンツを配信する予定で、コメディドラマ「フレンズ」など人気コンテンツを独占放送する予定です。
HBOは「フレンズ」以外にも、日本で馴染みがある「セックス・アンド・ザ・シティ」や、エミー賞史上最多12冠を達成した「 ゲーム・オブ・スローンズ 」などの人気コンテンツを保有しています。
競争が激しい動画配信サービス業界ですが、HBOマックスが業界シェアを獲得するかどうかが注目されています。
まとめ
私はAT&Tに301株(約125万円)投資しています。
通信事業は参入障壁が高く、5GやIOT、動画配信などの期待もあります。
しかし、事業を多角化している点が投資家からすると不安な点で、PERは過去5年平均17倍に対して、現在のPERは15倍、株価に割高感はありません。
財務内容についても長期で安定しているので、追加投資を検討したいと思います。
AT&Tの銘柄分析の記事も今後記事にしようと思っているので、これからも見て頂けると嬉しいです。