私が投資しているアップル(AAPL)についてです。
株価は最高値近辺ですが、株価はまだまだ割安だと思います。
その理由の一つが、ネットキャッシュが990億ドルもあるということ。
この記事を読んで頂くと、ネットキャッシュが何か、アップルの株主還元のすごさが分かります。
Contents
ネットキャッシュ ニュートラルを目指すアップル
ネットキャッシュとは
ネットキャッシュは、現預金と短期有価証券の合計額から有利子負債を引いた金額です。
これは、実質的な手元資金で、企業の財務の安全性を見るうえで重視される指標のひとつとなります。
ネットキャッシュ=現預金+短期有価証券-有利子負債
ネットキャッシュは多い方がいい?
ネットキャッシュが潤沢な企業は、財務体質がよく、不況への耐性が強い傾向にあります。
しかし、上場会社の場合、ネットキャッシュが多いことは良いことばかりではありません。
手元資金が有効活用されていない表れでもあり、また大量の現金を抱えながら時価総額の低い企業は買収の対象になりやすいからです。
ネットキャッシュ ニュートラル
アップルは2018年2月に、ネットキャッシュを0にするという発表をしました。
発表時点のネットキャッシュは、1,630億ドル。
今月の決算発表で確認したアップルのネットキャッシュは990億ドル(約10兆円)。
アップルは、この2年間、配当や自社株買いで、640億ドルのネットキャッシュを減らしました。
しかし、ネットキャッシュは、まだまだ潤沢です。
日本で3番目に時価総額が大きいソフトバンクグループ(9984)の株式を、全て買い占めることができるネットキャッシュを保有しています。
アップルの驚異的な株主還元
過去の実績
アップルは昨年、世界で最も配当支払いをした会社となりました。
2019年にアップルが株主に支払った配当は、140億ドル(約1.5兆円)。
アップルが配当を支払いを始めた2012年以降、累計1,000億ドル(11兆円)の配当を支払いました。

また、2013年以降の自社株買いは累計330億ドル(3.6兆円)です。
発行済み株式数は、ピーク時から3割程度も減りました。

今後の株主還元
アップルの株主還元は今後も安定して増加していくと考えます。
アップルは毎年、配当を増やし続けています。
昨年の増配率は、5%でした。
アップルの配当性向は20%台で、配当利回りは1%と低いため、増配の余地は十分あります。
昨年のフリーキャッシュフローは640億ドルで、iPhone以外のサービスやウェアラブル事業の伸びが、株主還元をさらに安定的なものにしています。
今後の株価予想
昨年、書いた記事では5年以内に1株あたり410ドルになるのではないかと予想しました。
この予想は、現在も変更ありません。
現在の、ネットキャッシュ990億ドルと、安定したフリーキャッシュフローにより、今後も自社株買いが株価を押し上げていくと予想します。
また、アップルは製品を作る会社で、サービス事業の売上が大きくはない点も期待できるポイントです。
アップルの現在の時価総額は1.4兆米ドルですが、5年以内に2兆米ドルになる可能性も十分あるのではないかと思います♪
米国投資情報サイト「モトリーフール 」でもアップルの記事は、よく掲載されているので注目です。
モトリーフールの評判が良い理由は、こちらの記事にまとめてます。
