今回は、私がずっと気になっている会社、セールスフォース ドットコム(CRM)についてです。
10年で株価は11倍!
顧客企業数は世界15万社以上です。
セールスフォース ドットコムとは
セールスフォースはBtoBのビジネスをしている会社で事業内容のイメージがつかみにくいと思うので簡単に解説しておきます。
セールスフォースはどんな会社?
CRM市場で、世界NO1の会社です。
CRMとは、「企業が顧客との関係を管理するためのツールのこと」です。
セールスフォースは、顧客の購入履歴、意見、要望などの情報を管理し、分析することで顧客満足度や消費意欲を高めています。
CRMソフトウェアのクラウド市場は年率20%も成長しています。
なぜ、このようなビジネスが拡大しているかというと、近年の商品やサービスが幅広くなっているため、顧客のニーズや需要を正確に把握することが企業経営にとって重要な部分になっているからです。
株価チャート

S&P500を大きくアウトパフォームしています。
セールスフォースの市場シェアは拡大中
セールスフォースはCRM市場でシェアNo1でありながら、さらにシェアを拡大しています。
2019年1月期決算の売上高は前期比26%増と、CRMクラウド市場の伸び20%を大きく上回りました。
これは多額の資金を企業買収に回しているからです。
過去2年間でタブロー(Tableau)、クリックソフトウェア、ミュールソフト(Mulesoft)、デートラマ(Datorama)、クラウドクレイズ(CloudCraze)を買収しています。
これらの企業はCRMクラウドと関連性が高い企業で買収した企業の売上は大きく伸びています。
例えば、2013 年に買収したデジタルマーケティング企業イグザクトターゲットは、買収後6年間で売上高が5倍になりました。
また、2018 年に買収したアプリ連携のミュールソフトは、売上高成長率が買収当時の前期比約38%増から約52%増へと加速しました。
今後の株価予想
セールスフォースの今後の株価予想は非常に難しい。
多額の資金を企業買収に回しているのでフリーキャッシュフローや利益が安定せず、営業利益率はわずか4%しかありません。
今までの企業買収は素晴らしいものでしたが今後については予想がたてずらく、ライバル企業はアマゾン、マイクロソフト、Googleなど強力です。
セールスフォースの事業拡大ペースは非常に魅力的ですが、Office365やsurfaceなどクラウド事業以外に安定した収入があるマイクロソフトの方が良い投資先かもしれません。
