今回は2018年ダウンロード数で世界一のアプリとなったTikTok(ティックトック)についてです。
TikTokを運営するByteDance(バイトダンス)は ソフトバンビジョンファンドの投資先です。
Contents
TikTokは最強のSNS?
TikTokとは
TikTokは2016年9月にリリースされました。
2018年には、InstagramやTwitterなどを押さえて、世界で最もダウンロードされたアプリとなりました。
現在、150以上の国でサービスを提供していて、ユーザー数は5億人以上です。
15秒から1分ほどの短い動画を作成/投稿できる、短尺動画プラットフォームで、日本では10代・20代に非常に人気があります。
TikTokの強み
TikTokの強みは「検索」ではなく「リコメンド」でコンテンツ提供している点です。
アプリを起動すると、まず初めに表示されるのは「おすすめ(リコメンド)」欄。
ここに流れてくる動画の多くが自分好みの動画で占められていて、圧倒的に心地いい視聴体験ができるのです。
TikTokを運営するバイトダンスは創業当時からAIエンジニアを大量に採用しています。
バイトダンスの従業員は3万人以上いますが平均年齢は20代です。
TikTokに組み入れられているAI技術は、すぐにスワイプして見なかったのはどのコンテンツか、逆に完視聴した動画はどれで、その動画にどんな楽曲が使われていたかといった、さまざまな手がかりを基にユーザーの趣味嗜好を自動で判別しているのです。
TikTokに組み入れられているAI技術はGAFAより上ではないかと言われています。
TikTok に対する投資
TikTokは投資対象となりえるか
今までリリースされたSNSの中には一過性のブームに終わってしまったものもありましたが、TikTokは単なるブームの段階を超えていると思います。
今後は5億人のプラットフォーム、AIをどう活用するかによって企業価値が左右されます。
投げ銭機能を追加すれば収益性は高まるでしょうし、「検索からリコメンドへの流れ」は動画以外の産業でも進んでくるでしょう。
TikTokの広範囲なプラットフォーム、将来性、汎用性など考えるとTikTokは将来大きく企業価値を増やすと思います。
TikTokに投資する方法
TikTokを運営するByteDance(バイトダンス)は、上場していないため個人投資家は投資することができません。
バイトダンスは2020年に香港上場を検討しており、個人投資家が直接投資できるのは少し先になりそうです。
私は、ソフトバンクグループを通してバイトダンスに投資をしています。
2018年11月5日にソフトバンクグループの10兆円ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」がバイトダンスに出資したと発表されています。
バイトダンスの企業価値向上と、バイトダンスのAIがソフトバンクビジョンファンドに与える影響を楽しみにしています。
TikTokに関するオススメ書籍
著者の黄 未来さんは中国出身で、現在はByteDanceの北京本社で仕事をしていますが、6歳の時から20年以上、日本で生活していました。
「TikTok最強のSNSは中国から生まれる」は、そんな黄 未来さんが日本語で日本で出版するために書いた本です。
この本を読むとTikTokへの理解が深まるのはもちろん、中国のトレンドについても学べます。
中国は「動画」「キャシュレス」「AI」などが日本と比べものにならないくらい進んでいることが分かります。