今回は、私が注目しているヘルスケア業界についてです。
薬や医療機器の開発には、多大なお金と時間がかかる。
そのため医療業界では、製造や開発、臨床試験をアウトソーシングする動きが広まっています。
この記事を読んで頂くと、ヘルスケア株の魅力、医療業界でアウトソーシング化が進む理由、それによって恩恵を受ける注目銘柄が分かります。
Contents
私が注目するヘルスケア株
まずは、私がヘルスケア株に注目している理由について♪
成長産業としてのヘルスケア株
先進国では高齢化、新興国では所得の増加により医療の需要は増加しています。
日本では現在、4人に1人が65歳以上の高齢者です。
下の図を見て頂くとアメリカでも高齢化が進んでいることが分かります。
【米国の老齢人口の推移と予想】

高齢の人が多くなると、病気になりやすい人、ケガをしやすい人が増え、医療需要は当然高まります。
また、新興国では、人口増加に伴う経済成長が期待されています。
所得が増加したことにより、新興国の人たちは食事や生活スタイルが変わり、生活習慣病になるリスクは高まるでしょう。
そして、今まで低所得によって医療を受けれなかった人々は、所得が上がることにより医療を受けることができるようになります。
こうした医療需要の増加は、ヘルスケア株にとって長期的な成長に繋がります。
テクノロジーと相性の良いヘルスケア株
医療の需要が年々増すことによって問題も起こってきます。
医療費の高騰や、医師、看護師などの不足問題です。
医療業界はテクノロジーの力で、この問題に立ち向かっています。
例えば、私が投資しているサーナー(CERN)は、患者の情報をデータベース化することにより、効率的な医療サービスを提供することができます。
医師や看護師は、患者が今までかかった病気、服用してきた薬、アレルギーを即座に確認することができます。
投薬やリハビリのスケジュールについても簡単に計画を作成して、データベース上で進捗を確認することができるのです。
これにより患者一人当たりの診療時間が減ったり、カルテを膨大な量の紙で管理する時間を減らすことができます。
ディフェンシブ銘柄としてのヘルスケア株
健康は人々にとって非常に重要。
そのため不況になったとしても、医療は後回しにできません。
不況になったとしても、先進国の高齢化、新興国の人口増加は止められません。
ヘルスケア株は、不況に強いディフェンシブ銘柄として保有することができるのです。
アウトソーシング化が進む医療業界
アウトソーシング化が進む理由
医療業界で、アウトソーシング化が進む理由は、新薬の開発に、巨額の資金と長い年月が必要だからです。
米国で販売される医薬品はFDA(米食品医薬品局)の承認を得る必要があります。
FDAからすると、薬は人の生死に関わるため「絶対この薬は効く、副作用は問題ない。」と判断するまで承認してくれません。
非常に厳しい審査なのです。
そのため製薬会社は、巨額の資金と長い年月をかけても薬が承認されないリスクと戦っているのです。
このため製薬業界では、生産性向上、コスト削減などの観点から、製造や開発、臨床試験を代行する医薬業務のアウトソーシングの動きが広がったのです。
注目銘柄「IQVIAホールディングス(IQV)」
IQVIAホールディングスは、製薬会社から医薬品の臨床試験業務を受託しています。
世界100カ国で事業展開しており、世界の製薬会社から臨床試験業務を受託しています。
そのためIQVIAホールディングスの臨床試験のデータ量は膨大です。
2018年に製薬会社の世界売上高トップとなったロシュ(スイスの製薬会社)でさえ、IQVIAホールディングスに業務をアウトソーシングしています。
製薬会社は、IQVIAホールディングスへの業務委託をすることにより、コスト削減だけでなく、FDA承認のためのアドバイスをもらうことができるのです。
また、AIに力を入れており、昨年、AIプラットフォームのLinguamaticsを買収しました。
【IQVIAホールディングス(IQV)2年株価チャート】

IQVIAホールディングスの株価は、2017年上場以来、市場平均を大きく上回り上昇しました。
IQVIAホールディングスの成長トレンドは、医療業界の需要拡大とテクノロジーの発展によって加速するのではないかと予想しています。
米国のヘルスケア株は、良い会社が多いから何に投資しようか迷う。。
IQVIAホールディングスは、『ウォールストリート・ジャーナル日本版』
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