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【米国株 銘柄分析】ブロードコム(AVGO)への投資 | 業績 | 配当 | 自社株買い | 決算データまとめ











モモ(@momoblog0214 )です!

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今回は、半導体メーカのブロードコム(AVGO)の銘柄分析です。

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データソースはコチラ♪

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金融機関で働いていた私が投資をする際にチェックしている点を中心にまとめています。

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今回の注目ポイントはこちら♪

  • 企業買収が得意な半導体銘柄
  • 無線通信向け半導体でリーディングカンパニー。アップルから巨額の契約を締結
  • 潤沢なフリーキャッシュフロー。高い利益率のビジネスモデル
  • 配当利回りは3%超。高配当株だけど株価は市場平均を上回るパフォーマンス

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それでは見ていきましょ〜♪



ブロードコム(AVGO)基本データ

基本情報

会社名Broadcom Inc
ティッカーAVGO
本社カリフォルニア州
セクター情報技術
決算10月
設立1961年
上場2009年

ブロードコムは、数多くの会社を買収して巨大化した経緯があります。

現在のブロードコムは、2016年にシンガポールの半導体大手アバゴ・テクノロジーが、アメリカの半導体大手ブロードコムを買収して誕生した会社です。

アバゴテクノロジーよりブロードコムの方が売上高が大きく知名度が高かったため、アバゴテクノロジーは、社名を「ブロードコム」に変更し、ティッカーは「AVGO」を現在まで継続して使用しています。

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それで社名とティッカーシンボルが全然違うんだね。

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もともとはヒューレット・パッカードの一部門でしたが、数十の会社を買収して大きくなりました。

事業内容

ブロードコムは、2019年度の半導体売上高で世界5位となった半導体メーカー

保有特許数は23,000を超え、年間の研究開発費47億ドル(約5千億円)、23のカテゴリーで世界的なリーディングカンパニーとなっています。

多種多様な製品ポートポートフォリオを保有しています。

中でも、無線通信向け半導体を強みとしており、アップル製品にはブロードコムの半導体が多く採用されています。

ブロードコムとアップルは2020年1月から3年半で150億ドルの契約を締結したと言われており、ブロードコムの売上の2割程度はアップルからの収入によるものです。

そのためアップルの業績がよくなれば、ブロードコムの業績もよくなるアップル関連銘柄としても注目されています。

また、ソフトウェア事業にも力を入れていて、売上高の28%が「インフラストラクチャー・ソフトウェア」事業によるものです。

「セミコンダクター・ソフトウェア」は、主にデジタル半導体やアナログ半導体の設計・開発・販売をしており、売上高の72%を占めています。

株価チャート

年初来でも11.4%上昇しており、株価パフォーマンスは短期・長期ともに市場平均を大きく上回っています。

ブロードコム(AVGO)業績

売上高・営業利益

市場予想売上高成長率
2020年度23.57B4.3%
2021年度25.08B6.4%

2014年以降、毎年のように大型の買収をしており売上高は大きく増加しています。

営業利益率

ブロードコムの営業利益率が安定しないのは、毎年のように大型の企業買収をしているためです。

「のれん償却(買収関連費用の償却)」という会計上の損失を2018年度には35.5億ドル、2019年度には52.1億ドル計上したため営業利益が少なくなりました。

これがなければ、2018年度と2019年度の営業利益率は40%程度になっていたため、実際はかなり利益率が高いビジネスをしています。

本当に利益率が高いかはキャッシュフローのところでも確認します。

EPS(1株当たり利益)

BPS(1株当たり純資産)

キャッシュフロー

営業キャッシュフローはキレイな右肩上がりで、営業キャッシュフローの大部分がフリーキャッシュフローとなっておりキャッシュフローは潤沢です。

2019年度に創出したフリーキャッシュフローは、92.7億ドル。

これは、2019年度の売上高の41%で、かなり利益率が高い事業だということが確認できます。

ブロードコム(AVGO)株主還元

1株当たり配当

配当利回り3.47%
連続増配年数10年
過去5年平均増配率55.5%
過去3年平均増配率76.4%

株価が大きく上昇しているにも関わらず、配当利回りは3%を超えています。

高成長と高配当の両方が狙える投資先として魅力です。

増配率も非常に高く、この高い配当を維持できるか心配になるほどなので次の配当性向のところで確認します。

配当性向

ブロードコムの場合、多額ののれん償却により、配当性向(利益に対するペイアウト率)で配当の健全性を確認することはできません。

そのためフリーキャッシュフローに対する配当のペイアウト率を確認します。

2019年度にブロードコムが株主に支払った配当は、42.4億ドル。

これは、フリーキャッシュフローの45.7%です。

ブロードコムが配当に使ったお金は、創出した自由に使える現金の半分以下であるため配当の健全性は高いと考えます。

自社株買い

近年、自社株買いを実施しています。

今後の株主還元についてですが、直近の決算発表でCFOは、新型コロナと大統領選挙で不透明な環境であるため、今後の配当の支払いと自社株買いについては、M&Aや債務返済のバランスを考えながら行うとしています。

ブロードコム(AVGO)バリュエーション

PER(株価収益率)

過去5年間の平均66.06倍
2020年9月5日時点134.75倍

ブロードコムのバリュエーションは会計上、PERでの判断がしにくくなっています。

PBR(株価純資産倍率)

過去5年間の平均5.24倍
2020年9月5日時点6.01倍

PCFR(株価キャッシュフロー倍率)

過去5年間の平均16.18倍
2020年9月5日時点13.18倍

フリーキャッシュフローに対するバリュエーションに割高感はありません。

ブロードコム(AVGO)四半期決算

EPS(1株あたり利益)の市場予想と結果

過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが7回下回ったのが1回

売上高の市場予想と結果

過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが5回下回ったのが3回

2020年度第3四半期決算について

9月4日引け後に第3四半期(5月〜7月)の決算発表がありました。

EPS・売上高・ガイダンスのすべてが市場予想を上回る良い内容でした。

  • EPSは、市場予想5.24ドルに対して、結果5.40ドル
  • 売上高は、市場予想57.6億ドルに対して、結果58.2億ドル
  • 売上高は前年同期比5.5%増加
  • 第4四半期の売上高ガイダンスは、市場予想61.9億ドルに対して、結果62.5億ドル-65.5億ドル

この決算をうけ株価は最高値を更新しました。





銘柄分析 コメント

ワールドクラスの半導体メーカーで過去の業績、買収戦略は非常に素晴らしものでした。

しかし株価は1年間に創出するフリーキャッシュフローの13倍程度で割高感はありません。

株価の重しになっているのは、企業買収のため多くの借入をしていること収入の多くをアップルに依存していることが要因だと考えます。

 

直近の決算で確認した借入は440億ドル(約4兆7千億円)で巨額の借入がバランスシートに計上されています。

(日本時価総額ランキング21位の伊藤忠商事の時価総額より、ブロードコムの債務額の方が大きい)

債務の多い企業は、○○ショックのような危機があった場合、大きく下落する傾向にあります。

今回のコロナショックでも、最高値から株価は50%以上下落しました。

しかし、ブロードコムは7月末時点で88.6億ドルの現金を保有しており、前年度のフリーキャッシュフローが92.7億ドルだったこと、決算発表でCFOが第4四半期に30億ドルの借入を返済する見込みだと発言したことを考えると、借入は巨額ですが、無理のない範囲の借入だと考えます。

 

また、アップルに売上の多くを依存している問題ですが、これについてもブロードコムは多種多様な製品ポートフォリを保有しており、今後の成長が期待される無線通信半導体でリーディングカンパニーであること、ソフトウェア事業に力を入れていることを考えると、かなり不安は和らぎます。

ブロードコムの事業は、非常に幅広く直近の四半期業績でも自動車関連の売上が落ち込んだ一方で、データセンター向けの売上の増加で補っています。

今後、5GやIOTの時代が到来するにあたってブロードコムが得意とする無線通信半導体の需要は増加するでしょう。

そして、ソフトウェアにも力を入れており、サイバーセキュリティ会社のシマンテックからエンタープライズ事業を買収したことにより、ハードウェアとソフトウェアの両方からセキュリティ市場のシェアを獲得できる体制が作れています。

 

今年度のフリーキャッシュフローは前年度を大きく上回る見込みで、今後も株価上昇と増配の両方が期待できる銘柄だと考えます。

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ブロードコムはエヌビディアやAMDなどと並ぶ優良な半導体株♪

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