サーナー(CERN)という会社の株式を14株(約11万円)購入しました。
テクノロジーの力で、人々の健康を支える素晴らしい企業です。
今回は私が投資するサーナーの魅力について語ろうと思います。
Contents
サーナー(CERN)とは
サーナーは日本では馴染みがない会社なので、どのような会社なのかご説明します。
基本データ
会社名:サーナー
ティッカー:CERN
創業:1980年
決算:12月
本社所在地:米国ミズリー州
従業員数:29,200人
事業内容
サーナーは、米国の医療情報サービス会社です。
世界26カ国の医療機関や企業に対してサービスを提供しています。
サーナーは、医療の現場をテクノロジーで効率化していて、身近な例でいえば電子カルテ。
電子カルテは、患者の情報をデータベース化することで複数の医師が情報を共有し、効率的な診察を行うことができます。
また、企業向けに従業員の健康管理プログラムなども提供しています。
日本企業では、トヨタがサーナーの管理するヘルスケアセンターを利用しておりトヨタ従業員の健康をサポートしています。
成長が期待されるヘルステック
先進国の高齢化の進展、新興国の所得増加により医療関連の需要は世界的に増加しています。
そういった需要に対してIT技術を活用した今までにない医療サービス 、「ヘルスケア」と「テクノロジー」を組み合わせた 「ヘルステック」が注目されています。
高齢化により高まる医療需要
世界では高齢化が進んでいます。
日本では現在、4人に1人が65歳以上の高齢者です。
下の図を見て頂くとアメリカでも高齢化が進んでいることが分かります。
【米国の老齢人口の推移と予想】
高齢の人が多くなると、病気になりやすい人、ケガをしやすい人が増え、医療需要は当然高まります。
新興国の所得増加により高まる医療需要
新興国では、引き続き人口増加に伴う経済成長が期待されています。
所得が増加したことにより、新興国の人たちは食事や生活スタイルが変わり、生活習慣病になるリスクは高まるでしょう。
そして、今まで低所得によって医療を受けれなかった人々は、所得が上がることにより医療を受けることができるようになります。
【1人あたりの年間医療支出】
ヘルステックが医療業界にもたらす利益
医療の需要が年々増すことによって問題も起こってきます。
医療費の高騰や、医師、看護師などの不足問題です。
そういった課題を解決する切り札として期待されているのがヘルステックなのです。
サーナーは患者の情報をデータベース化することにより、効率的な医療サービスを提供することができます。
医師や看護師は、患者が今までかかった病気、服用してきた薬、アレルギーを即座に確認することができます。
投薬やリハビリのスケジュールについても簡単に計画を作成して、データベース上で進捗を確認することができるのです。
これにより患者一人当たりの診療時間が減ったり、カルテを膨大な量の紙で管理する時間を減らすことができます。
サーナーの魅力
参入障壁の高さ
ヘルステックの注目は高まっており、必ず伸びる業界と言えるでしょう。
インターネットを利用した遠隔診療や、人工知能(AI)による診断、予防医療も急速に進んでいます。
そのため、GoogleやAmazon、IBMなどの巨大ハイテク企業も参入しています。
サーナーは、巨大ハイテク企業を排除するために500以上の特許を取得しています。
サーナーの提供するサービス以上のものを作るにあたって、これらの特許を潜り抜けてサービスを作らなくてはいけません。
そして、サーナーは世界27,500を超える施設と契約しています。
医師などの医療従事者は、使い慣れた医療機器や医療サービスを長く使う傾向があります。
もし仮に、Amazonがサーナーより少し良いサービスを考えたとしても、少し良くなっただけれであれば、医師は使い慣れたものを使いたいと考えるでしょう。
サーナーの事業は参入障壁が高く、営業利益率は10年以上、二桁台をキープしています。
ヘルスケア銘柄らしい安定成長
売上を順調に伸ばしているのが分かります。
医療に対する需要は年々増加しており、その需要に対してサーナーが新たな技術を提供しているためです。
事業自体は特許で守ることができるので参入障壁は高く、営業利益率は14.4%で高収益の事業です。(日本企業であれば10%以上は優良企業)
1株あたり利益についても安定していることが分かります。
フリーキャッシュフローについても安定してプラスを維持しており、キャッシュを生み出す力が高いことが分かります。
会社の体力を表す自己資本比率は73%で不況に対する耐性も十分です。
株主還元
サーナーは2018年まで配当を出さず、自社株買いもほとんどしていませんでした。
それが今年に入ってから一変。
アクティビスト投資家のスターボード・バリューがサーナーの株式を取得し、取締役に就任しました。
直近では12月13日の取締役会で、1株につき0.18米ドルの四半期配当支払いと新たに15億米ドルの自社株買い戻し枠の設定(発行済株式の約6%)を発表しました。
現在の予想配当利回りは1%で、配当利回りは高くはありませんが、自己資本比率が高く、フリーキャッシュフローも安定しているため今後も継続的な株主還元の拡充が見込まれます。
まとめ
今回は、私が投資しているグローバルヘルステック企業であるサーナーについてでした。
医療に対する需要は、先進国の高齢化・新興国の所得増加により確実に高まるでしょう。
それに対してテクノロジーの力を活用して効率化してくのがサーナーが提供するヘルステックです。
ITヘルスケアサービスは一度導入されれば切替が難しく、サーナーは多数の特許を取得しており、参入障壁が高い事業モデルです。
配当や自社株買いの株主還元は、今年に入って始めたばかりです。
今後も医療需要の高まり、自社株買いが株価を押し上げていくと考えます。
また、ヘルスケアは不況への耐性があり、自己資本比率が高いことから先行きが不透明な現在の相場では投資対象として非常に良い選択だと思います。
今後も、サーナーの株式を買い増ししていきたいと思います。