ウォルトディズニーについて
ウォルト・ディズニー・カンパニーは、世界で最も認知されたエンターテイメント企業の一つです。
高いブランド力で、ファンの獲得や利益率の向上を実現しています。
日本の東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド)は、ウォルトディズニーに対してライセンス料を払うことにより、 ディズニーリゾートの運営や、キャラクターを使用することができます。
事業内容
世界的な複合エンターテイメント企業。
メディア・ネットワークやパーク&リゾート事業を中心に、映画や DVD の製作、関連製品の販売などを行っており、世界 40 ヵ国以上で事業を展開しています。
事業内容は大きく4つに分類されます。
① メディア・ネットワーク
ABCニュースやスポーツ番組 ESPN などの放送事業を行っています 。
② パークス・エクスペリエンス・アンド・コンシューマープロダクツ
テーマパーク運営および キャラクター等に関連するライセンス事業、ゲームやアプリの作成、運営をしています。
③ スタジオ・エンターテイメント
映画の制作・配給を行っています。
2009 年に 「スパイダーマン」等のマーベル、2012 年には 「スター・ウォーズ」のルーカス・フィルムを買収。
④ ダイレクト・トゥ・コンシューマー(DTC)・アンド・インターナショナル
株式を保有する Hulu や ESPN のストリーミングサービスなどのオンライン動画配信サービス、 国際メディア・ネットワーク事業を行っています。
株価チャート
【ウォルトディズニー(DIS)10年チャート】
株価は、この10年で5倍になっています。
S&P500を大きくアウトパフォームしています。
現在、PERは17.95倍、配当利回りは1.3%です。
業績
直近決算の営業利益率は25%で、利益率の高い事業です。
売上高、営業利益ともに右肩上がりで増えており、安定している事業でもあります。
EPSについても大きな変動はなく、右肩上がりで増えています。
キャッシュフロー
キャッシュの創出力についても、非常に高く安定していることが分かります。
株主還元
配当は直近の10年間で5倍になっていますが、配当性向が20%程度と低いため、まだまだ増配余地はありそうです。
自社株買いには非常に積極的で、この10年間で約36%の株数を減らしています。
10年後株価予想
2009年と2018年のEPSから算出した10年間のEPS年平均成長率(CAGR)は23.3%となります。
2018年のEPSは8.36米ドルで、毎年23.3%のEPS成長率だった場合、10年後の予想EPSは55米ドルとなります。
過去10年間のPERは以下の通りです。
最高値:22.11倍
最低値:13.12倍
5年平均:18.51倍
現在:17.95倍
2029年時点でPERが過去5年平均に近い18倍だった場合、10年後の予想株価は990米ドルとなり現在の株価と比べて7.3倍ほど高い株価となります。
過去10年間で、安定して高い収益力を維持していること、直近の10年間で株価が5倍になっていること、現在のバリュエーションが割高でないことを勘案すると、10年後の株価が7倍まで増える可能性は高いと思います。
コメント
日本人の我々はウォルトディズニーと聞くと、ディズニーランドやディズニーシー、ミッキーマウスなどのイメージが大きいと思います。
しかし、テーマパーク事業の売上は3割程度しかないんです。
ウォルトディズニー は他にも 「スターウォーズ」 「スパーダーマン」 「アナと雪の女王」「アベンジャーズ」などの素晴らしいコンテンツを保有しており、 メディアの売上割合が大きい企業です。
そんなウォルトディズニーが力を入れているのが「Disney+」(ディズニープラス)です。
これは月額6.99米 ドル (約740円)でディズニーコンテンツが楽しめるオンライン動画配信サービスです。
ディズニーは今までネットフリックスにコンテンツを提供してきましたが、その方針を取り止め、 自社でオンライン動画のプラットフォームを作ることにしたのです。
この事業が上手くいけば、世界中のディズニーファンが毎月課金をし、 ウォルトディズニー の新たな収益源となります。
アメリカ株のウォルトディズニーの事業モデルは、高収益・安定成長、バリュエーションも適正で、投資対象としては魅力的です。
私は、投資対象を増やしたくないという気持ちもありますが、購入したい企業の一つです。