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【PM】フィリップ・モリス銘柄分析 高収益タバコ事業が投資家にもたらす未来

フィリップ・モリスについて

タバコの販売数量が減少していたり、数多くの訴訟案件をかかえたり、最近ではアルトリア(MO)との合併の可能性がでてきたりと、保有していて心配になることも多いフィリップ・モリス(PM)です。

しかし、 タバコ会社の健康被害や訴訟リスクは今に始まったことではなく、タバコ会社の株は不人気です。

そんな フィリップモリスですが、20世紀後半にS&P500の中で最も運用成果が良かったシーゲル銘柄で、タバコは参入障壁が高く、高収益のビジネスモデルです。

最近では、IQOS(アイコス)の成長も期待できます。

事業内容

フィリップ・モリスは、アルトリア・グループの国際事業が2008年にスピンオフして誕生、世界中でタバコを販売をしている会社です。

世界で最も販売されている紙巻きタバコ「マルボロ」や、日本でも人気の電子タバコ「IQOS 」が有名です。

フィリップ モリスは煙の出ないスモークフリー製品の開発に力を入れています。

加熱式タバコ IQOS は従来の紙巻きタバコと比べて有害物質が出にくいのが特徴です。

タバコの葉や液体を燃焼させると、有害物質が発生することが判明していますが、燃焼させなければ、有害な部分を大幅に削減できるのです。

また、 IQOS は従来の紙タバコと比べ、税制面でもメリットがあるため、タバコ会社としては加熱式タバコに移行させたいのです。

【IQOS世界ユーザー数】

紙巻タバコの販売数量が減少している一方、IQOSの販売数量は増加しています。

19年4月にはアメリカで、 IQOSの販売認可がおりて、アルトリアグループが販売を始めます。

アメリカの喫煙者は4,000万人以上と言われ、アメリカ市場で成功するかどうか注目されています。

現在のIQOSユーザー約1,100万人に対して、アメリカの喫煙者4,000万人です!

アメリカで IQOS が成功すれば、日本市場でのIQOS成功とは比べ物にならないことが起きるのではないでしょうか!

基本データ

PER:14.33倍

配当利回り:6.33%

自己資本比率:-29.65%

ROE:-%

債務超過の状態になっているため自己資本比率はマイナスになっています。

債務超過になったからといって会社が破綻するわけではなく、資金繰りが回らなくなった時に会社は破綻します。

フィリップ・モリスはフリーキャッシュフローが安定しているため資金繰りには問題ないでしょう。

会社にお金を蓄えるより自社株買いや配当にたくさんお金を使った結果、自己資本が少なくなったという状況です。

これは、米国企業特有で「マクドナルド」や「ドミノピザ」についても株主還元をするあまり債務超過になっています。

株価チャート

株価は、この10年で約1.5倍になっていますが、S&P500を大きくアウトパフォームしています。

業績

営業利益率38.4%高収益のビジネスモデルです。

タバコの葉を育てることは、国の認可が必要であることが多く、参入障壁は高くなります。

タバコの販売数量の減少を、値上げで上手く吸収しています。

独占事業者が値上げをすると社会的に批判されますが、タバコ事業は値上げをしても批判されにくいのが特徴です。

EPSについては大きいブレがなく安定して推移しています。

キャッシュフロー

営業キャッシュフローの大部分がフリーキャッシュフローになっています。

設備投資が少ないビジネスモデルです。

株主還元

配当は50年近く連続の増配しています。

発行済み株式数は10年で20%少なくなりましたが、直近は自社株買いをしていない状況です。

10年後の株価予想

2009年と2018年のEPSから算出した10年間のEPS年平均成長率(CAGR)は7.0%となります。

2018年のEPSは5.08米ドルで、毎年7.0%のEPS成長率だった場合、2028年の予想EPSは9.33米ドルとなります。

過去10年間のPERは以下の通りです。

最高値:23.32倍(期末時点)

最低値:14.87倍 (期末時点)

5年平均:20.49倍 (期末時点)

現在:14.33倍

2028年時点でPERが過去5年平均20.49倍だった場合、10年後の予想株価は191.36米ドルとなり現在の株価と比べて2.6倍高い株価となります。

コメント

タバコ販売数量の減少、訴訟リスク、アルトリア(MO)との合併の可能性 などで最近の株価は低調です。

しかし、7月に発表された第2四半期決算では、EPS・売上高ともに市場予想を上回る好決算となりました。

19年の通期EPS見通しは旧ガイダンス4.87ドル以上に対して、新ガイダンス4.94ドル以上に上方修正されています。

現在の株価水準は、売り込まれ過ぎで購入するには悪いタイミングではないと思います。

タバコの歴史は古く、先進国ではタバコ税が大きな財源になっていること、参入障壁の高いビジネスモデルIQOSが好調であることなどを考えるとフィリップ・モリスの未来は暗い未来ではないと思います。

NISAでフィリップ・モリスの株式を10万円購入すれば年間6,000円以上の配当を受け取ることができます。

配当水準は非常に魅力で追加投資を検討したいと思います。