「IQOS」サブスクリプションモデル発表
サブスクリプションとは、「料金を支払うことで一定期間サービスを受けられる方式」 です。
NetflixやAmazonプライムなどの動画配信サービス、マイクロソフトのOffice365など定額課金型のサービスも多く出ていますが、これらもサブスクリプションに含まれます。
フィリップ・モリス・ジャパンは9月25日に毎月定額の料金で、加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」のデバイスを使えるサービスを始めました。
デバイスの種類に応じて、630円、900円、1350円の3種類 のプランがあります。
契約期間は1年で、この間に故障をしても最大3回まで無償交換してくれます。
契約満了後は、IQOSのデバイスを返却することなく、使い続けることもできますし 、契約を更新していけば更新の都度、最新製品が提供されます。
「IQOS」ユーザー拡大の可能性
新型のデバイス「IQOS3DUO」は9,980円です。
紙巻きタバコユーザーにとって、自分に合うか分からないIQOSに切り替えるのに9,980円を払うことはIQOSへの移行が進まない一つの要因でした。
しかし、新しくできた月額定額制プランでは630円から利用することができるのです。
また、定額プランと合わせて、IQOSの14日間の無料レンタルサービス や、デバイス購入者向け会員プログラム 、充電時間が短いデバイス を発表しました。
今回の発表で、加熱式タバコのハードルが下がり 、顧客はIQOSを利用する特典を以前より受けることが可能となったため、IQOSユーザー拡大の可能性がでてきました。
フィリップ・モリスに期待
紙巻タバコの販売数量が減少している一方、IQOSの販売数量は増加しています。
【IQOS世界ユーザー数】
IQOS は従来の紙タバコと比べ、税制面でもメリットがあるため、フィリップ・モリスとしては加熱式タバコに移行させたいのです。
日本では、既に540万人のIQOSユーザー がいますが、今回の月額定額プラン導入で国内のIQOSユーザーが増加するのではないかと思います。
また、19年4月にはアメリカで、 IQOSの販売認可がおりて、アルトリアグループが販売を始めます。
アメリカの喫煙者は4,000万人以上と言われ、アメリカ市場で成功するかどうか注目されています。
現在のIQOSユーザー約1,100万人に対して、アメリカの喫煙者4,000万人です。
アメリカで IQOS が成功すれば、日本市場でのIQOS成功とは比べ物にならないことが起きるのではないでしょうか。
タバコ事業は参入障壁が高いため高収益なビジネス ですが、訴訟リスクやESG投資の拡大でフィリップモリスの株価は低迷中です。
私は、高い配当を受け取りながら、フィリップ・モリスの成功を楽しみにしています。