注目を浴びつつある『デジタルツイン技術』
デジタルツインの概要や、活用事例、関連銘柄について語ります。
この記事は2020年6月13日に更新しました。
Contents
デジタルツインってどんな技術?
デジタルツインは、現実世界をデジタル空間で再現する技術です。

デジタル空間で再現した世界は、わたしたちが生活する現実世界と同じ原理で動きます。
なぜ同じ原理で動くのかというと、様々なモノに搭載したセンサーから大量の情報を収集して、デジタル空間をつくるからです。
デジタル空間の世界では、様々なシミュレーションをすることができて、とても便利♪
デジタルツインのメリット
デジタル世界でシミュレーションをするメリットは大きく4つです。
- コストを抑えることができる。
- スペースをとらない。
- 時間を効率化できる。
- 将来の予測ができる。
例えば、車を例にしてみます。
性能のよい車をつくるためには、車体を軽くしたり、空気抵抗を少なくしたり様々な工夫が必要です。
試運転もしなければいけません。
これを現実世界でしていたら、膨大なコストやスペース、時間が必要となります。
そこで登場するのがデジタルツイン!
デジタル空間で、空気抵抗や車体への負担などを考え設計します。

デジタル空間で、走行シミュレーションをします。

デジタル空間では、昼と夜、様々な場所、いくつかの路面条件で試運転をすることができます。
また、走行した距離で、どの部品がどれだけ消耗するかという予測もできます。
デジタル空間は、場所を取らず、多くのシミュレーションをすることができるのです。
なぜデジタルツインが注目されているの?
あらゆるビジネスで、シミュレーションは欠かすことができないため注目されています。
航空宇宙や輸送機器、ヘルスケアなどで使われている、デジタルツイン技術。
デジタルツインの世界市場規模は、2019年の約4,180億円が、2025年に約4兆円と9倍以上に拡⼤すると予測されています。
これからは、国家運営やスポーツなど幅広く使われていきます。
シンガポールでは「バーチャル・シンガポール」といって都市をデジタル化する取り組みが行われています。
国民から反対が多そうな施策は、バーチャル世界で一度試して、うまくいけば実際に施行するという取り組みです。

サッカーでは2018年FIFAワールドカップロシア大会で、「Electronic Performance & Tracking System(EPTS)」という技術が使われました。
これは、選手の行動を記録し、分析できるようにしたシステムです。
カメラで、ボールや選手の動きをリアルタイムで取り込み、選手ごとに取り付けられたデバイスでは心拍数やフィジカルコンディションを取得しました。
これらのデータを分析、可視化し、タブレットの中に、もう一つのワールドカップを作り上げたのです。
大会中は2台のタブレット端末を、監督がいるベンチと、データ分析担当者に渡し、データ分析担当者はEPTSのリアルタイム情報を分析しながら、監督に指標や意見などを送ったといいます。

アンシス(ANSS)は注目のデジタルツイン関連銘柄
わたしは、アンシス(ANSS)というアメリカの会社に投資をしています。
いつもいいねありがとうございます🥰
アンシスは仕事で使ってるのでとても愛着があります。あれを使わずに仕事するのは無理です。記事楽しみにしてます😙— かぶちーず@オハマのゲリラ (@kabucheese) March 16, 2020

アンシス(ANSS)ってどんな会社?
アンシスは、エンジニアリングシミュレーション・ソフトウェアの会社です。
半導体から航空宇宙まで、数十の業界に対してサービスを提供しています。
コチラの動画は、アンシスのソフトウェアで自動運転のシミュレーションを行っている様子です。
アンシス(ANSS)に投資する魅力
アンシスに投資する魅力はコチラ♪
- 高い競争優位性
- 高い利益率
- 強固なバランスシート
アンシスの競争優位性は高く、世界には数万人の顧客がいて、その数は増え続けています。
世界最大の半導体メーカーである台湾セミコンダクター(TSMC)や、世界最大の消費財メーカーであるP&G(PG)などがアンシスの顧客です。
日本でも、トヨタやデンソー、パナソニックなどの日本を代表する大手企業がアンシスのサービスを利用しています。
2020年度第1四半期決算発表では、FA空圧制御機器で世界首位のSMC(6273)と数千万円単位の契約を新たに結んだことを発表しました。
【アンシスを活用している会社】

投資という観点でみると、利益率が高く、財務が健全なのが特徴です。
2019年度の粗利率は89%、営業利益率でも34%と高収益。
財務については借金が少なく、2018年までは無借金、今でも自己資本比率70%台を維持しており、強固なバランスシートを持っています。
アンシスなしでは仕事ができないというほど素晴らしいサービス。
デジタルツイン技術は、わたしたちの生活を便利にしていく♪
米国株投資情報サイト『モトリーフール』の『ポートフォリオにIOTで注目のデジタルツイン成長株を』( 2019年3月6日 )という記事は注目です。
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