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LVMH モエヘネシー ルイ ヴィトン(LVMH)今後の株価見通し!事業内容や将来性を分析!

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今回は、世界最大の高級ブランドグループLVMHに関する投資レポートです。

LVMHは、ルイ・ヴィトン、ディオール、ティファニーなど75を超える一流ブランドを傘下に持ち、その市場における存在感は圧倒的なものがあります。

創業者であり会長兼CEOのベルナール・アルノー氏が率いるこの企業は、ファッション、酒類、香水、時計など多岐にわたる高級品分野で独自のポジションを確立しています。

2024年度、同社は世界経済の不確実性が続く中でも847億ユーロの売上高を達成しました。

近年は経済環境の変化による課題に直面しているものの、その堅固なブランド力と戦略的な経営で業界の最前線を走り続けているのです。

本レポートでは、LVMHの多様な事業ポートフォリオや将来の成長可能性、そして最新の業績動向まで、長期投資視点での分析を詳しくご紹介いたします。

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事業内容

LVMHは世界最大の高級ブランド企業として、圧倒的な存在感を誇っています。

同社の事業は大きく5つの部門に分かれており、それぞれが世界市場で揺るぎない地位を確立しているのが特徴です。

事業部門構成比
ファッション&レザーグッズ48.5%
セレクティブリテーリング21.5%
時計&ジュエリー12.5%
香水&化粧品9.9%
ワイン&スピリッツ6.9%

まず最大の収益源となっているのが「ファッション&レザーグッズ」部門です。

2024年の売上高の48.5%を占めるこの部門では、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、セリーヌ、フェンディなどの名だたるブランドが揃っています。

特にルイ・ヴィトンは、革製品市場において競合他社の2倍ものシェアを持つ圧倒的存在となっているのが特徴的です。

次に「セレクティブリテーリング」部門は売上高の21.5%を構成しています。

世界最大の化粧品専門チェーン「セフォラ」や、空港などで展開する免税店「DFS」、そしてフランスの高級百貨店「ル・ボン・マルシェ」がこちらに含まれています。

特にセフォラは2024年に北米、フランス、中東などの主要市場でシェアを拡大し、好調な業績を記録しました。

第三の柱となるのは「時計&ジュエリー」部門で、売上高の12.5%を占めています。

2021年に買収したティファニーをはじめ、ブルガリ、TAG ホイヤー、ウブロなどの高級時計・宝飾ブランドを展開しています。

この部門は「参入障壁が最も高い」と言われる高級品市場において、確固たる地位を築いています。

「香水&化粧品」部門(売上高の9.9%)では、ディオールの「サヴァージュ」が世界一の売上を誇る香水として地位を確立しています。

また、ゲラン、ジバンシィなどの歴史あるブランドも保有しており、世界市場で約10%のシェアを維持しているのが注目に値するでしょう。

最後に「ワイン&スピリッツ」部門(売上高の6.9%)です。

モエ・シャンドン、ドン・ペリニョンなどの高級シャンパーニュや、コニャック市場ではヘネシーが世界の約半分というシェアを獲得しており、希少価値の高い酒類分野でも圧倒的な強さを見せています。

LVMHの強みは、単に多くのブランドを所有しているだけではありません。

「ポートフォリオ経営」という独自の手法により、各ブランドの歴史や伝統を守りながらも、グループ全体としてのシナジーを最大化する経営モデルを確立している点にあります。

この戦略により、高級品という非常に感性的な市場において、長期的な成長と利益拡大を実現しています。

さらに特筆すべきは、アルノー家が発行済み株式の約49%を保有していることです。

この経営者家族による大規模な持ち株は、長期的な視点での経営判断を可能にし、四半期ごとの業績に一喜一憂することなく、ブランド価値の向上と持続的な成長に焦点を当てることができる体制となっています。

将来性

将来性については、以下の3つが挙げられます。

  • 世界一の資産家が築く高級ブランド帝国の未来
  • 多様なブランドポートフォリオと戦略的M&A
  • 世界的な富裕層・中間層の拡大による高級品需要増加

世界一の資産家が築く高級ブランド帝国の未来

LVMHの最大の強みは、創業者であり会長兼CEOのベルナール・アルノー氏の存在です。

同氏は、戦略的な買収と経営手腕によって小さな建設会社から世界最大の高級ブランド帝国を築き上げました。

アルノー氏は1989年に同社の舵取りを始めて以来、驚異的な成長を遂げています。

LVMHの業績は、過去10年間で売上高が2.3倍、1株あたり利益(EPS)が3.4倍に成長しました。

その功績により、同氏は2024年に世界最高の資産家となり、資産額でイーロン・マスク氏(2位)やジェフ・ベゾス氏(3位)をも上回りました。

特筆すべきは、アルノー氏の「伝統と革新の融合」という経営哲学です。

各ブランドの歴史的価値を守りながらも、最新のトレンドを取り入れることで、常に時代の最先端を走り続けています。

2024年は、AIとデータ分析を活用したデジタルトランスフォーメーションへの投資を加速させ、顧客理解を深化させるなど、先見性のあるリーダーシップを発揮しました。

さらに注目すべきは、同氏が後継者育成にも戦略的に取り組んでいる点です。

5人の子供全員が経営に参画し、娘のデルフィーヌ・アルノー氏はクリスチャン・ディオールのCEOを務めるなど、次世代のリーダーシップ体制を着々と構築しているのが心強いポイントでしょう。

多様なブランドポートフォリオと戦略的M&A

LVMHの成長戦略の核となっているのが、「ポートフォリオ経営」という革新的な手法です。

アルノー氏は高級ブランド業界に、各ブランドの独自性を維持しながらもグループ全体のシナジーを最大化する経営モデルを確立しました。

75を超える傘下ブランドは、多岐にわたる市場をカバーし、特定のブランドや製品カテゴリーに過度に依存するリスクを分散しています。

さらに、大規模ブランドが持つ収益性やノウハウを小規模ブランドに活かすことで、相乗効果を生み出しているのです。

特筆すべきは2021年1月に完了したティファニーの買収です。

この戦略的M&Aにより、LVMHは世界の宝飾品市場で第3位、時計市場で第8位という揺るぎない地位を確立しました。

特に、急成長を遂げる中国の宝飾品市場においてシェアを拡大する強力な一手となっています。

買収後のティファニーは、SNSと有名人を活用した斬新な広告戦略で若年層の消費者を取り込むなど、目覚ましい躍進を遂げているのが印象的です。

今後も、アルノー氏の鋭い目で見出された魅力的なブランドの買収を通じて、ポートフォリオの強化と多様化が期待できるでしょう。

世界的な富裕層・中間層の拡大による高級品需要増加

LVMHの最大の成長機会は、世界的な富裕層と中間層の急速な拡大にあります。

UBS Global Wealth Reportによると、世界の富裕層は着実に増加しており、2024年には資産1,000万ドル以上の高資産保有者が全世界で4.2%増加し、234万人を超えました。

さらに注目すべきは、中間層も急速に拡大していることです。

McKinsey & Companyの調査によれば、2025年には中国の都市部人口の半分以上(約5億2000万人)が上位中間層に位置し、その可処分所得は13.3兆人民元に達すると予測されています。

アメリカでも上位中間層は2028年までに一般人口の8%を占めるまでに成長すると見込まれています。

50年前、中産階級のほとんどは欧米諸国に集中していましたが、現在では世界中に広がっています。

特に中国やインド、東南アジア、中東などの新興国では、より多くの人々が高級品に費やせる可処分所得を持つようになってきました。

こうした新興市場の富裕層は、高品質、希少性、そして社会的ステータスという高級品の持つ価値を強く求める傾向があります。

重要なのは、経済理論が示すように、富が増加するほど人々は基本的なニーズが満たされた後、不釣り合いに多くの贅沢品を購入する傾向があるということです。

実際、1997年から2019年の間、高級個人消費財市場は年平均6.3%で成長し、世界のGDP成長率の2倍のペースで拡大してきました。

LVMHは、こうした新市場における確固たる地位を築くため、ローカルニーズに合わせたマーケティング戦略を展開する一方、ブランドの排他性と希少性を保つという微妙なバランスを巧みに取っています。

この戦略により、富裕層・中間層の拡大という大きな潮流を確実に収益に結びつける体制が整っているのです。

これらの要素が組み合わさることで、LVMHは短期的な市場変動を乗り越え、長期的に持続可能な成長を実現していく土台が整っています。

最新の四半期決算

2025年1月28日、LVMHは2024年第4四半期および通期決算を発表しました。

世界的な経済不透明感が続く中、2024年通期の売上高は847億ユーロ、前年比でオーガニック成長率1%という結果となっています。

注目すべきは第4四半期の業績で、前四半期からの回復傾向が見られました。

地域別では、欧州と米国が成長を維持し、特に日本では円安効果もあって2桁成長を達成。

一方、中国を除くアジア地域は11%減と苦戦が続いています。

事業部門別では、「セレクティブリテーリング」が6%のオーガニック成長を達成し好調。

特にセフォラは二桁成長を記録しました。

「香水&化粧品」部門も4%の成長を達成し、ディオールの「サヴァージュ」が世界一の香水としての地位を確立しています。

一方で「ワイン&スピリッツ」部門は8%減と苦戦

これはコロナ後の需要正常化と中国市場の低迷が主な要因です。

「ファッション&レザーグッズ」はほぼ横ばいながら高い利益率を維持「時計&ジュエリー」は2%減少しています。

営業利益は196億ユーロ(利益率23.1%)為替変動の悪影響を受けて前年比14%減少

しかし、フリーキャッシュフローは105億ユーロと前年比29%増加しており、財務体質の強さを示しています。

配当については1株あたり13ユーロの提案がなされ、安定した株主還元も継続中と言えるでしょう。

投資リスク

LVMHへの投資を検討する際、いくつかの重要なリスク要因を認識しておく必要があるでしょう。

最も注目すべきは「中国市場の減速リスク」です。

2024年のアジア地域(日本除く)の売上は11%減少しました。

中国は高級品市場の主要な牽引役であり、その経済減速はLVMHの成長に大きな影響を与える可能性があります。

中国不動産市場の崩壊により始まった景気後退は、多くの家庭に節約を強いており、高級品は真っ先に切り詰められる対象となっているのが現状です。

「為替変動リスク」も重大な懸念材料となっています。

2024年の業績発表では、為替変動が利益に約10億ユーロのマイナス影響を与えたことが明らかになりました。

グローバルに事業展開する企業として、為替の動向が収益を大きく左右する点は留意すべきでしょう。

「高級品市場の景気敏感性」もリスク要因の一つです。

景気後退時には高級品への支出が減少する傾向があります。

2025年2月には、ドナルド・トランプ大統領がカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に関税を課すと発表したことで、LVMHの株価が下落する場面もありました。

「経営者リスク」も無視できません。

ベルナール・アルノー氏(75歳)の経営手腕はLVMHの成功の中核ですが、高齢化に伴う後継者問題が潜在的リスクとして存在しています。

アルノー氏は5人の子どもたちをグループ内の重要ポジションに配置していますが、彼の卓越した経営能力と比較して、後継者が同等の成果を上げられるかは未知数といえるでしょう。

バリュエーション

PER(過去10年平均)27.2倍
PER(過去5年平均)31.9倍
実績PER(過去12ヶ月)24.1倍
予想PER(今後12ヶ月)22.1倍

現在の予想PERは22.1倍と、歴史的水準からすると低めの評価となっています。

このバリュエーションの低下は、主に中国市場の景気減速、世界的な経済不確実性、そして2024年の成長率鈍化を反映したものです。

特に中国不動産市場の問題と消費者信頼感の低下が高級品需要に影響し、投資家心理を慎重にさせています。

また、米国の関税政策に関する懸念も株価に下押し圧力をかけています。

しかし、長期投資の視点では、現在のバリュエーションはむしろ魅力的な買い場と言えるでしょう。

LVMHは景気循環を幾度となく乗り越え、長期的に持続可能な成長を実証してきました。

世界的な富裕層の拡大、新興市場の中間層増加、そしてアルノー一族による卓越した戦略的経営は、今後も継続する構造的な強みです。

投資判断とまとめ

LVMHは短期的な市場の変動を超えた価値を持つ、長期投資家にとって魅力的な銘柄だと考えられます。

LVMHへの投資判断を下す際には、短期的な不透明感と長期的な成長ポテンシャルの両面を見極める必要があります。

現在の予想PERは22.1倍と、過去10年平均(27.2倍)や5年平均(31.9倍)を下回る魅力的な水準にあります。

この割安感は、中国市場の減速や為替変動リスクなど、目先の懸念材料を織り込んだ結果と言えるでしょう。

しかし投資とは、企業の本質的な価値と成長力を見出す行為です。

LVMHはアルノー家の長期的視点に立った経営哲学や、75を超える世界的ブランドの保有など、他社が簡単に真似できない競争優位性を有しています。

特に「伝統と革新の融合」という経営理念は、激変する消費環境の中でも輝きを失わない強さの源泉となっているのです。

世界の富裕層・中間層の拡大という構造的な追い風も見逃せません。

McKinsey & Companyの調査が示す通り、2025年には中国の都市部人口の半分以上が上位中間層となる見込みであり、高級品市場は今後も世界GDP成長率を上回るペースで成長が期待できます。

短期的には中国経済の動向や関税政策など、株価の変動要因に注意が必要です。

ただ、過去の景気循環においても、LVMHは困難な局面を乗り越え、長期的には投資家に優れたリターンをもたらしてきました。

105億ユーロという潤沢なフリーキャッシュフローが示す財務基盤の強さも、不確実性の高い環境での安心材料となっています。

後継者問題も懸念されますが、5人の子どもたちがグループ内の重要ポジションで経験を積んでいる点は評価できるポイントです。

長期的な視点でブランド価値を高め続けるというアルノー家のDNAは、次世代にも確実に引き継がれていくでしょう。

以上を総合的に判断すると、

短期的な株価変動を恐れず、中長期的な視点で投資できる投資家にとって、現在のLVMHは非常に魅力的な投資先と言えます。

世界最高峰のブランド群と確固たる経営哲学を持つLVMHは、今後も高級品市場のリーダーとして輝き続けることでしょう。

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