アクセンチュアが、6月23日プレマーケットで決算を発表しました。
アクセンチュアは、大手コンサルティング会社です。120カ国以上で事業を展開しています。
ITのコンサルティングやアウトソーシングに強みを持っています。テクノロジーの進歩と世界で進む企業のDXが、アクセンチュアの成長につながります。
財務的にも、効率的に成長していて、強固なバランスシートを保有しています。
しかし、株価は、年初来で26%、高値から28%も下落しています。
バリュエーションが下がってきたので、決算を確認します。
それでは、見ていきましょー♪
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アクセンチュア【ACN】2022年度第3四半期決算
EPSがアナリスト予想を下回り、売上高はアナリスト予想を上回りました。
FY22Q3結果
- EPS:$2.79(予想$2.83)
- 売上高:$16.16B(予想$15.96B)
- 売上高成長率:+21.9% Y/Y
為替の影響で、EPSガイダンスは下方修正されました。
FY22Q4ガイダンス
- 売上高:$15.0~15.5B(従来$15.7~16.15B)
- 売上高成長率:+20~24% Y/Y(現地通貨ベース)
FY22通期ガイダンス
- 売上高成長率(現地通貨ベース):+25.5~26.5% Y/Y(従来24.0~26.0%)
- 営業利益率:15.2%(従来と同じ)
- 実効税率23.5~24.5%
- EPS:$10.61~10.70(従来$10.61~10.81)
- 営業キャッシュフロー:$8.7~9.2B(従来と同じ)
- フリーキャッシュフロー:$8.0~8.5B(従来と同じ)
- 株主還元:$6.5B
- 有形固定資産増加:$0.7B
新規の予約は、2番目に大きい水準でした。
FY22Q3結果
- 新規予約:$17.0B
- 新規予約成長率(米ドル):+10% Y/Y
- 新規予約成長率(現地通貨):+15% Y/Y
バランスシート一部抜粋。
FY22Q3 | 比較(Q/Q) | |
現金& 短期有価証券 | $6,708M | 1.8%増 |
総債務 | $3,489M | -1.9%減 |
Q3営業キャッシュフロー:$3,065M
Q3フリーキャッシュフロー:$2,870M
業績をグラフにしました。
売上高
売上高成長率
売上高総利益
売上高総利益率
営業利益
営業利益率
純利益
純利益率
Non GAAP EPS
Non GAAP EPS成長率
営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローマージン
投資キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローマージン
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アクセンチュア【ACN】決算に対するコメント
為替や金利上昇などアクセンチュアの株価に逆風です。
今回の決算は、高い成長を維持していたものの、米ドル高の影響を受け、良い内容ではありませんでした。
また、金利が上昇する局面では、アクセンチュアのように市場から高い評価を得ている会社は、売られやすくなります。
こちらが、アクセンチュアのPER。
過去5年平均 | 28.6倍 |
過去10年平均 | 23.4倍 |
FY22ガイダンス | 28.1倍 |
アナリスト予想 | 28.0倍 |
S&P500の予想PERは15.8倍。市場平均や過去のPERと比べて安い銘柄ではありません。
しかし、とても魅力的なビジネスと財務を保有している会社です。
広く深くサービスを提供して市場シェアを高めています。
アクセンチュアは、699,000人もの従業員が、120カ国で、サービスを提供しています。
業界については、金融、ヘルスケア、通信、エネルギーなど幅広い顧客にサービスを提供できます。
また、受注した仕事を外部に再委託せずに自社の従業員がこなします。
外部に再委託しないことにより、高い利益率を実現しています。
競合と比べて、幅広い地域、業界に、ワンストップでサービス提供できるのが、アクセンチュアの強みです。
インターブランドの「Best Global Brands 2021」で32位にランクインしました。
アクセンチュアのビジネスや財務は、景気後退への耐性があります。
アクセンチュアの顧客のほとんどは大企業で、フォーチュングローバル500企業の4分の3以上にサービス提供しています。
大企業は、中小企業と比べて、不況に強いという特徴があります。
債務や支払利息の割合は、とても小さく、強固なバランスシートを保有しています。
アクセンチュアは、積極的な企業買収で事業を拡大しています。
バランスシートが健全な企業にとって、景気後退は、企業買収のチャンスでもあります。
潤沢なキャッシュフローを株主に還元しています。
アクセンチュアは、Q3に29億ドルのフリーキャッシュフローを創出しました。
そのうち、9.7億ドルを自社株買い、6.1億ドルを配当というかたちで株主に還元しています。
配当は、2021年度と比べて10%増配しています。
今回の決算で、今後も積極的な株主還元を継続することを発表しています。
現在の自社株買い利回りは1.7%、予想配当利回りは1.3%です。
クラウド、サイバーセキュリティ、メタバースなどあらゆるITの進歩、企業のDXがアクセンチュアの成長につながります。素晴らしいビジネスと財務を保有しており、長期保有できるハイテク株として注目しています。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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