ピンタレストが、4月27日に2021年度Q1決算を発表をしました。
ピンタレストは、Webサイト上にある画像を集めてブックマークできるサービス。
ピンタレストのマンスリー・アクティブ・ユーザーは、4億7,800万人もいます。
ユーザー数としては、フェイスブックと比べると少なく、Twitterと比べると多い。
SNS運営会社 | ユーザー数 |
フェイスブック | 28.5億 |
ピンタレスト | 4.78億 |
ツイッター | 1.99億 |
当ブログも一時期、ピンタレストを利用していました♪
そんなピンタレストですが、最近の株価は低調。年初来高値から29%も下落しています。
ピンタレストを安く買うチャンスかもしれないので、決算を確認していきます。
それでは、見ていきましょー♪
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ピンタレスト(PINS)2021年度第1四半期決算を発表!
EPS・売上高・ガイダンスの全てが市場予想を上回る。
2021年度Q1
- EPS:0.11ドル(予想0.07ドル)
- 売上高:4.85億ドル(予想4.75億ドル)
- 売上高成長率:+78%
2021年度Q2ガイダンス
- 売上高成長率:+105%(予想+95%)
EBITDAは、市場予想を上回る。
2021年度Q1
- EVITDA:8,400万ドル(予想5,740万ドル)
世界のMAU(月あたりのアクティブユーザー数)が予想を下回る。
2021年度Q1
- 世界MAU:478M(予想480.5M)
2021年度Q2ガイダンス
- 世界MAU:10%台半ばの成長率
- 米国MAU:ほぼ横ばい
ユーザー数が予想を下回ったことにより、決算発表後に株価は大きく下落しました。
ピンタレスト(PINS)12四半期の業績を確認!
過去3年間の業績をグラフにしました♪
売上高(全体)
2020年Q4と比べて、今回の売上は大きく落ちている。
ピンタレストは、Q4売上が、毎年大きくなる傾向にあります。そのため、今回の売上がQ4と比べて落ちていても問題はありません。
地域別売上高(米国・海外)
売上の多くをアメリカで稼いでいる。海外の売上比率は20%しかない。
売上高成長率(全体・米国・海外)
2020年Q1と2020年Q2は、コロナの影響を受け業績が大きく落ち込みました。そのため、今回の売上高成長率78%と、2021年Q2ガイダンスの売上高成長率105%と高いのは一時的です。
それにしても海外の売上高成長率170%は高すぎる。
海外の売上高成長率の伸びは、素晴らしく。今後も期待できるポイントです。
MAU(米国・海外)
アメリカのMAU(マンスリー・アクティブ・ユーザー)は、ほとんど伸びていません。
売上高と構成が逆。売上高は海外の方が少なかったのに、ユーザー数は海外の方が圧倒的に多い。
これは、海外事業のマネタイズが初期段階にあるためです。
MAU成長率(米国・海外・全体)
2020年Q4のMAU成長率37%でしたが、今回は30%と大きく落ち込みました。ここが、今回の決算で嫌気されたポイントです。
ARPU(米国・海外)
ARPU(ユーザー1人あたりの平均売上金額)については、アメリカの割合が高い。
参考
フェイスブック2021年度Q1ARPUは、9.27ドル
ARPU成長率(全体・米国・海外)
ARPUについては、アメリカと海外ともに成長率が高い。そのため、ARPUの上昇余地は今後も十分あると考えています。
GAAP 営業利益
研究開発やマーケティングに多額のお金を使っています。特に、画像識別や検索をするAIに多額の資金を使っており、他のSNSや検索エンジンと差別化する大きなポイントとなっています。
成長フェーズであるため利益を稼ぐのは、しばらく先のようです。
GAAP 営業利益率
Non-GAAP EBITDA
Non-GAAP EBITDAマージン
Non-GAAP EPS
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ピンタレスト(PINS)決算に対するコメント
MAUの伸びが鈍化したことは残念でした。しかし、今後も長期的に成長すると期待しています。
- マンスリー・アクティブ・ユーザーの8割りを占める海外MAUの成長が高いこと
- 米国と海外ともにARPU(ユーザー1人あたりの平均売上金額)の上昇余地があること
今後もユーザー数の増加に期待。特に、海外のユーザー数の伸びに期待!
ピンタレストは2021年度Q1(1-3月)に、1,900万人ものユーザーを獲得しました。
これは、MAUの成長が鈍化したと言っても驚くべき数字です。
米国MAUの増加は期待できませんが、
米国MAUは全体MAUの2割程度しかありません。
また、8割を占める海外MAUの成長が高い水準を維持していることから、今後もピンタレストのユーザー数は、増加が見込まれます。
2021年には、ユーザー獲得のため包括的なブランドマーケティング活動を拡大する予定です。
ARPUについては、米国と海外ともに上昇の余地が充分にあります。
ピンタレストは、2021年度Q1にラテンアメリカで初の国となるブラジルで広告事業を開始しました。
ブラジルは、世界で9番目にGDPの大きい経済大国です。
5月には、メキシコで広告事業を開始します。
ピンタレストの海外事業の多くは収益化を始めたばかりです。
バリュエーションは、注意が必要。
こちらがピンタレストの過去1年間の株価推移とPSR(NTM)の推移。
現在、ピンタレストのPSR(NTM)は、14.8倍。
直近1年間のPSR(NTM)は、7.5倍-22.3倍で推移しています。
過去1年間のバリュエーションは、割安でもなく割高でもないという状況。
株価は年初から2回、60ドル近辺で反発しています。
こちらがピンタレストの年初来の株価推移。
今回も60ドルで反発する可能性と、
60ドルを割り込んで、もう一段下落する可能性があります。
短期的には、どうなるか分かりません。しかし、今回の下落は、ピンタレストを3-5年程度保有する投資家にとって絶好の買い場になると考えています。今回の決算を受けてピンタレストの長期的な成長ストーリーは崩れていないと判断したからです。
ピンタレストは、優秀な経営者、広大なアドレス可能な市場、顧客から愛されるサービスなど、わたしの投資基準の多くを満たす銘柄です。わたしもピンタレストを保有していますが、継続保有と追加投資を続けようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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