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アップスタート・ホールディングス【UPST】AI融資プラットフォームを展開する成長企業を銘柄分析!

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今回は、AI融資プラットフォームを展開するアップスタートの銘柄分析です。

アップスタートは2020年12月に、IPOしたばかりの会社!

IPOしてから株価は大きく上昇しましたが、ロックアップ解除に伴い株価は下落。

アップスタートの直近1年間の株価推移がこちら。

株価は直近の高値から35%も下落。そろそろ買い始めても良い頃かなと思い投資を始めました。

今回の記事では、アップスタートの事業内容、投資する魅力やリスクについて書きました。

それでは、見ていきましょー!

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AI融資プラットフォームを展開するアップスタート・ホールディングス(UPST)って、どんな会社?

基本データ

会社名Upstart Holdings, Inc.
ティッカーUPST
本社カリフォルニア州
決算12月
設立2012年4月
上場2020年12月16日
市場NASDAQ
時価総額95.2億米ドル

株価チャート

finviz dynamic chart for UPSTfinviz.comより

最新の株価チャートを表示

IPO公募価格$20.00
上場初値$26.00
上場終値$44.09
2021.6.18終値$123.86

幹事は、ゴールドマンサックス、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなど。

事業内容

アップスタートは、AI融資プラットフォームのリーディング・カンパニー。

ミッションは、真のリスクに基づく融資判断を行い、融資手続きの負担を取り払うこと。

アメリカの銀行では、融資判断の際にFICOスコアが重視されています。

FICOスコアは、1989年にフェア・アイザック社によって考案されました。

FICOスコアの算出には、返済履歴、借入残高・利用率、信用履歴の長さ、利用しているクレジットの種類・構成です。性別や年齢、住所、収入、勤務先などの情報は使いません。

FICOスコアが融資決定の唯一の判断材料になることは、ほとんどありませんが、多くの銀行は限られた数の変数のみ考慮する単純な融資システムを採用しています。

従来のシステムでは、リスクを適切に特定・定量化することができないため、何百万人もの信用力のある人がシステムから取り残され、お金を借りるために多額の金利を支払ってきました。

それに対して、アップスタートは、貸出リスクの査定にAIを活用して、ローンの真のリスクをより正確に定量化します。

アップスタートのAIモデルでは、1,600以上の変数、1,000万件以上の返済履歴を元に貸出リスクを算出します。

71%のローンは完全に自動化され瞬時に承認されます。

承認されたローンの99%が、契約後24時間以内に実行されます。

消費者金融保護局(CFPB)の調査によると、アップスタートのAIモデルは従来の融資モデルと比べ、27%多くのローンを承認し、承認されたローンのAPR(実質的に負担する金利)は16%低い結果となりました。

借り手は、高い承認率・低い金利・自動化され効率的な手続きを体験をすることができます。

貸し手は、融資プロセスを自動化し、新規顧客の獲得・詐欺や貸倒の低下など恩恵を受けることができます。

現在、アップスタートが提供している主なサービスは、無担保の個人ローンです。

金利は7%から36%で、1000ドルから5万ドルの融資を行っており、借り手はクレジットカード債務整理や結婚式の資金など、様々な目的で融資サービスを利用しています。

アップスタートのローンを申し込むには、

  • Upstart.comからローンの申し込みをする方法
  • アップスタートのAIプラットフォームを利用する提携銀行から申し込みをする方法

の2パターンです。

アップスタートは、Upstart.comからローンの申込をした顧客を銀行に紹介することにより、手数料を受け取ることができます。

クラウドベースAI融資プラットフォームを利用する提携銀行は、アップスタートに手数料を支払う必要があります。

そのため、アップスタートが、信用リスクをとってローンを貸出しているわけではありません。

2021年Q1(1-3月)売上高の96%は、手数料収入によるものです。

提携銀行が信用リスクを負い、アップスタートは信用リスクを負わず手数料をもらうというビジネスモデル。ビザやマスターカードの成功モデルと似ている♪

アップスタート・ホールディングス(UPST)に投資する3つの魅力

AIプラットフォームが上手く機能しコロナ渦でも業績は好調!アップスタートのAIの素晴らしさを決算データで確認!

こちらがアップスタートの売上高推移。

2020年Q2は売上が落ち込んだものの、コロナ渦でも業績を大きく伸ばすことに成功しました。

コロナショックのように大きな金融危機は、お金を貸す金融業者にとって逆風です。

金融危機の際、貸し手は貸し渋りをしたり、借り手はローンの返済が滞る傾向にあるためです。

特に、アップスタートの場合、FICOスコアが低い顧客に対して融資を行なっているため、延滞が多発するのではないかと心配されました。

しかし、コロナショックは、アップスタートのAIプラットフォームが上手く機能していることを証明する結果となりました。

アップスタートの承認したローンのうち、パンデミックによって返済が滞ったのは、わずか5.6%。

これは、オンライン貸金業社の平均値である11.4%を大きく下回っています。

しかも、アップスタートの返済が滞った顧客のうち95%は、ローンの支払いを通常通り再開したのです。

FICOスコアが低い顧客に対して、競合より多くのローンを速く承認しているのに、延滞は競合より少なく、借り手は低い金利で融資を受けることができる素晴らしいサービス。人気が出ないわけがありません。

借り手が増えることにより貸し手が増え、貸し手が増えることにより借り手が増える、いわゆるネットワーク効果によりユーザー数は大幅に拡大しています。

2021年度Q1だけで、17万件ものローンが実行され、実行件数は2四半期前の2倍となりました。

ローンの実行額は、2年前と比べると4.7倍になり、4年前と比べると20倍になりました。

財務的には、プラットフォーム・ビジネスなので、営業レバレッジが効いています。売上高以上に利益が加速する仕組み♪

2021年Q1業績結果

  • 売上高成長率は、前年同期比+89.6%
  • 当期純利益成長率は、前年同期比+940.6%

下のグラフは、調整後EBITDAマージンの推移。

EBITDAマージンは上昇傾向。

フィンテック企業の急成長は珍しいことではありません。しかし、その成長が実際の利益と対になっているのを見るのは非常にまれです。

今後、市場機会は3.4兆ドルに拡大!長期で高い成長を維持することが可能!

アップスタートは、今後も高い成長を維持するのに十分なビジネス機会があります。

現在、主力としている個人向け無担保ローンだけで市場機会は920億ドル。

それに対して、アップスタートが直近1年間で実行したローン総額は40.5億ドル。

個人向け無担保ローン市場におけるマーケットシェアは4%程です。

アップスタートは、取り扱うローンの種類を増やしています。次のサービスとして注力しているのが自動車ローンです。

アメリカの自動車ローン市場は、無担保ローンと比べ、かなり大きい市場。

自動車ローンをラインナップに加えることにより、市場機会は6,260億ドルに拡大します。

当初は、フロリダ州でのみ始めたサービスですが、現在では33州に拡大しています。

アップスタートは、今年、自動車小売のソフトウェア企業であるProdigy Softwareを買収しました。

Prodigy Softwareは、『自動車業界のショッピファイ』と呼ばれており、第1四半期の自動車販売は8億ドルでした。

また、アップスタートは、住宅ローンやクレジットカードの市場にも参入する予定で、それらを合わせた市場機会は、3.4兆ドルにもなります。

アップスタートは、時価総額95億ドルの会社であるため、長い成長ストーリーの始発点にいます。

ギルアードCEOは元グーグルの幹部!経営陣は強力で手腕に期待!

アップスタートは、元Google幹部のデイブ・ジルアードとアンナ・カウンセルマン、データサイエンティストのポール・グーによって共同設立されました。

ジルアードCEOは、数多くのハイテク企業を成功に導いた経験があり、米Googleエンタープライズ部門担当社長を務めていました。

経営とハイテク技術の両方に精通しており、イノベーションが進まなかった銀行の融資システムに破壊的なイノベーションを推進するには十分な経歴です。

ジルアードCEOは、アップスタートが発行する株式の17%を保有しています。

また、共同設立者のアンナ・カウンセルマンとポール・グーは、現在も経営に携わっており、

共同設立者3人の発行済株式に対する持分は20%を超えています。

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アップスタート・ホールディングス(UPST)投資リスク

1つ目のリスクは取引先が集中しているということです。

売上高の60%は、クロス・リバー・バンクから徴収する手数料によるものです。

また、2020年度のトラフィックの多くはクレジット・カルマ(インチュイット傘下のパーソナルファイナンス会社)からの紹介によるものです。

取引先が分散されていないため、これらの取引が上手くいかなくなれば業績に与える影響は大きなものとなります。

これらは、軽視すべき問題ではありません。

しかし、アップスタートのビジネスモデルが、『他社との協力』にあることを考えると、この問題は時間が解決するでしょう。

上場した当時の提携銀行は10社でしたが、現在は15社に拡大しました。

また、全米連邦保険信用組合協会(NAFCU)の優先パートナーとなったため、提携銀行は今後も拡大することが予想されます。

また、アップスタートは、クレジット・カルマに紹介料を支払っているため、クレジット・カルマはアップスタートの成功を望んでいます。

ジルアードCEOも、「クレジット・カルマとのパートナーシップを縮小するつもりはない。パートナーシップを続けたい。」と述べています。

2つ目のリスクは、IPOされて間もないため株価の乱高下が予想されること。

アップスタートのPSRは14.4倍、PERは206.5倍で取引されています。

株価は上場後、519%上昇しており、短期的には割安なバリュエーションではありません。

6月14日にロックアップが解除されており、インサイダーやベンチャーキャピタルによる売り圧力が強くなる可能性があります。

また、アップスタートは成長のために多くの資金を必要としており、公募増資の可能性もあるでしょう。

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アップスタート・ホールディングス(UPST)銘柄分析コメント

アップスタートは、愛されるサービス、広大なアドレス可能な市場、優秀な経営者がいる素晴らしい会社。

アップスタートのAI融資プラットフォームは、借り手と貸し手の両方にとってメリットが大きいサービスです。

大量のデータを活用し、将来の返済力を予測、瞬時にローンを承認することができます。

貸金の業界は、非常に煩雑な事務作業があり、イノベーションが進まなかった業界の一つ。

アップスタートの提携銀行は、事務負担を大幅に減らしているにも関わらず、ローンの承認を増やし、延滞率の低いローンを実行しています。

提携銀行によるNPS(顧客満足度)は79で、競合と比べ高い評価を得ています。

アップスタートのAIモデルは機械学習を現在進行形で進めており、データ量や時間の経過と共に進化しています。

完全に自動化されたローンの実行は、4年前まで18%でしたが、現在では71%のローンが完全に自動化されています。

機械学習が進むことにより、今までローンを借りることができなかった人々は、ローンを低い金利で借りやすくなります。

お金を借りるというのは人生でも大きなイベントです。アップスタートの事業は多くの人々の人生をサポートすることができます。

アップスタートの売上高成長率は前年同期比+90%。オンライン貸金市場や競合他社を比べて明らかに速いスピードで成長しています。

これは、マーケットシェアをどんどん拡大しているということです。

ジルアードCEOがリーダーシップを取っていたGoogle Cloudは、直近1年間で売上高143億ドルを稼ぐビジネスに成長しました。アップスタートは将来の市場機会を3.4兆ドルとしています。

それらと比べて、アップスタート直近1年間の売上高3億ドル、時価総額95億ドルはあまりにも小さく感じます。

アップスタートの長く続く成長ストーリーは、始まったばかりです。

AIに力を入れているソフトバンクグループ、レモネード、エヌビディアは、わたしの好きな銘柄で複数回、記事にしてきました。アップスタートを新たなお気に入り銘柄に追加します♪

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。関連記事を紹介♪

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