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ここからはブログバージョンです。

半導体大手のAMDが2月4日に発表した決算は、売上もEPSも予想を超える好決算でした。ところが株価は時間外取引で8.1%も急落したんです。

「良い決算なのになぜ?」と思われた方も多いでしょう。わたしも最初は驚きました。

この記事では、AMDの決算内容を詳しく見ていきます。そして最も重要な、なぜ好決算にもかかわらず株価が急落したのか、その理由を深掘りしていきましょう。

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AMD決算の中身:売上もEPSも予想を大幅に上回る好成績

AMDの決算は数字だけ見れば完璧でした。投資家なら誰もが期待する内容だったと言えます。

2025年Q4の売上高は102.7億ドル、前年比34%の成長

まずAMDの公式発表を見てみましょう。2025年第4四半期の売上高は102.7億ドルでした。

これはアナリスト予想の96.7億ドルを大きく上回っています。前年同期比では34%の成長です。

EPSつまり1株あたりの利益も1.53ドルで、予想の1.32ドルを超えました。数字だけ見れば文句なしの好決算ですね。

データセンター売上は54億ドルで前年比39%増

特に注目すべきは、データセンター売上です。第4四半期に54億ドルを記録し、前年同期比39%増となりました。

AI GPUを中心としたデータセンター事業が、AMDの成長を牽引しています。この数字を見れば、誰もが「素晴らしい」と思うはずです。

しかし、株式市場は違う反応を示しました。

株価急落の3つの理由:期待値との乖離が失望を招いた

「良い決算なのに株価が下がる」というのは、実は株式市場ではよくあることです。ポイントは「期待値」なんですね。

理由①:2026年Q1ガイダンスが前期比で約5%減の見込み

AMDは2026年第1四半期の売上高ガイダンスを98億ドル(±3億ドル)と発表しました。

確かにアナリスト予想の94億ドルは上回っています。でも第4四半期が102.7億ドルだったのに、第1四半期は前期比で約5%減少する見込みなんです。

「前の四半期より売上が下がる?」投資家はここに失望しました。

CFOのジーン・フーは、クライアントPC事業やゲーミング事業が季節的に減少すると説明しています。一部は季節性の問題ですが、投資家が本当に気にしているのは別のところです。

それはデータセンターAI事業の成長ペースでした。第4四半期のデータセンター売上は前期比24%増でしたが、第1四半期はそこからさらに成長すると明言されなかったんです。

理由②:中国向けAI GPU売上の先行きが不透明

AMDは第4四半期に中国向けMI308 GPU売上として約3.9億ドルを計上しました。

そして第1四半期にも約1億ドルの中国向け売上を見込んでいます。ところがCEOのリサ・スーは決算電話会議で「中国からの追加収益は予測していない」と明言したんです。

理由は米国の輸出規制です。AMDは輸出ライセンスを取得してMI308を中国に販売しましたが、次世代のMI325についてはまだライセンスが下りていません。

中国向け売上は全体の約4%弱と、比率は大きくありません。でも市場が気にしているのは、成長機会の喪失なんですね。

中国は世界最大のAI市場の一つです。そこでのビジネスが制限されると、将来の成長ポテンシャルが削られると投資家は考えます。

理由③:NVIDIAとの成長ペース比較で見劣り

これが最も重要なポイントです。AMDのデータセンター売上は前年同期比39%増でした。

確かに素晴らしい数字ですよね。でも競合のNVIDIAは、データセンター売上が前年同期比で100%以上成長しているんです。

AMDのAI GPU市場シェアはまだ一桁台で、NVIDIAが圧倒的に支配しています。だからこそAMDは「追いつく側」として、もっと急速にシェアを奪わないといけないというプレッシャーがあるんですね。

投資家は「AMDがNVIDIAに対抗できる」というストーリーに投資しています。成長ペースが相対的に遅いと見えると、失望してしまうわけです。

期待値が高すぎたということが、株価下落の本質的な理由でした。

AMDの技術力と将来性:MI450シリーズが2026年後半の成長を牽引

株価は下落しましたが、AMDの将来性が消えたわけではありません。むしろ、確実に力をつけていると言えます。

OpenAIやMetaなど大手8社がMI350シリーズを採用

現在出荷しているMI350シリーズGPUは、OpenAIやMetaなど大手AI企業8社が採用しています。

特にOpenAIとは6ギガワット規模の契約を結んでおり、複数年にわたる大規模な契約です。HPEやLenovoなどの大手サーバーメーカーもHeliosラックの提供を発表しています。

さらにAMD、Cisco、HUMAINの3社は、2030年までに1ギガワットのAIインフラを展開する合弁事業を発表しました。かなり大きな動きですよね。

MI450シリーズとHeliosプラットフォームでNVIDIAに対抗

2026年後半に出荷開始するMI450シリーズは、性能とコスト効率で大きな飛躍を遂げる見込みです。

特にHeliosというラックスケールプラットフォームは、NVIDIAのGB200に対抗する製品として期待されています。CEOのリサ・スーは「2026年は前半より後半の方が強い」という見通しを示しました。

つまり第1四半期のガイダンスが弱く見えても、年間を通してみれば成長するということです。

サーバーCPU事業も好調でIntelからシェアを奪い続ける

AI GPUだけでなく、EPYC CPUも第4四半期に記録的な売上を達成しました。

クラウド事業者と企業向けの両方で市場シェアが過去最高になっています。AWSやGoogle Cloudなど主要クラウドプロバイダーが、第4四半期だけで230以上の新しいAMDインスタンスを立ち上げました。

CPUビジネスだけでも成長ドライバーとして十分な強さを持っています。

AMDの技術力と顧客基盤は確実に拡大しており、長期的な成長ストーリーは健在です。

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長期投資家としての投資判断:慎重に段階的な買い方を推奨

では、わたしたち投資家は今どうすべきでしょうか。具体的な戦略をお伝えします。

既存保有者は慌てて売る必要なし、長期ファンダメンタルズは健在

まず既にAMD株を保有している方は、慌てて売る必要はありません。

今回の8%の下落は、短期的な期待値調整です。長期的なファンダメンタルズが崩れたわけではないんですね。

むしろMI450シリーズの立ち上がりという大きなカタリストが2026年後半に控えています。AI市場そのものが今後数年で爆発的に成長しますし、AMDは技術的に確実にNVIDIAに追いついています。

保有継続が賢明な判断だとわたしは考えます。

新規購入者は3〜4回に分けて買い下がる戦略が有効

新規で購入を検討している方には、段階的な買い方をお勧めします。

今回の下落で少し割安になりましたが、まだPER(株価収益率)は50倍を超えています。一度に大きなポジションを取るのは避けた方がいいでしょう。

例えば3回から4回に分けて買い下がる戦略が良いですね。特に2026年第1四半期の決算発表後や、MI450シリーズの出荷状況が明らかになるタイミングで、追加投資を判断するのが賢明です。

分散投資の考え方で、リスクを抑えながらチャンスも逃さないようにしましょう。

注意すべき3つのリスク:競争激化・地政学・AI市場の過熱

最後に、AMDへの投資で最も注意すべきリスクを3つお伝えします。

第1にNVIDIAとの競争激化です。NVIDIAは圧倒的な市場シェアとブランド力を持っており、簡単には追いつけません。

第2に地政学リスク、特に米中関係の悪化です。中国ビジネスが完全に閉ざされる可能性もあります。

第3にAI市場全体への過剰投資リスクです。現在のAI投資ブームが一段落すれば、需要が急減する可能性があります。

これらのリスクを理解した上で投資判断をする必要がありますね。

長期投資家として、短期的な株価の動きに一喜一憂せず、企業のファンダメンタルズと長期的な成長可能性を見極めることが大切です。

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まとめ:AMDは慎重に投資すれば魅力的な長期投資先

今回のAMD決算と株価急落について、ポイントをまとめます。

AMDは売上もEPSも予想を超える好決算でした。しかし株価が8%下落したのは、将来への期待値調整が起きたからです。

具体的には、2026年Q1ガイダンスの弱さ、中国ビジネスの不透明性、NVIDIAとの成長ペース比較という3つの理由がありました。

ただし長期的な成長ストーリーは健在です。MI450シリーズの立ち上がり、OpenAIなど大手顧客の獲得、サーバーCPU事業の好調など、魅力的な要素が揃っています。

投資判断としては、既存保有者は保有継続、新規購入者は段階的な買い下がりをお勧めします。NVIDIAとの競争、地政学リスク、AI市場の過熱というリスクには注意が必要です。

AMDは間違いなく、AI時代の勝者候補の一つです。ご自身のリスク許容度に合わせて、慎重に判断してくださいね。

わたしは今後もAMDの動向を注視していきます。半導体セクターやAI関連銘柄は、決算の度に大きく株価が動くケースが増えていますから、タイムリーな情報収集が重要です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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