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シノプシス(SNPS)半導体設計革新の最前線を走る企業

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今回は、EDAツール(電子設計自動化ツール)大手のシノプシスを分析します。

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シノプシスは、半導体産業において重要な役割を果たしている会社です。

半導体は年々小さく、高性能化しており、半導体設計はとても複雑になっています。

シノプシスは、この複雑な設計を自動化するソフトウェアを提供しているのです。

EDA市場は、寡占化された市場で、競合はケイデンス(CDNS)とメンターグラフィックス(非上場)の2社だけです。

そのため、世界中ほとんどの半導体メーカーが、シノプシスの顧客だといわれています。

シノプシスの技術がなければ、最新の電子機器は生まれないかもしれません。

そのくらい、シノプシスは半導体産業にとって欠かせない存在なのです。

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今回の記事では、シノプシスの事業内容や将来性について分かりやすく解説します。

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それでは、見ていきましょう。

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シノプシスの事業内容と市場機会

2つの主要事業部門

同社は2つの主要な事業部門を持ち、それぞれが半導体産業の異なるニーズに応えています。

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2023年度の売上高と成長率がこちら。

部門売上高成長率(Y/Y)
EDA(電子設計自動化)$36.8億+15.1%
IP(知的財産)$15.4億+17.3%
その他$1.0億-8.3%
TOTAL$53.2億+15.2%

まず、最も大きな部門がEDA(電子設計自動化)です。

ここでは、半導体の設計を助けるソフトウェアツールを提供しています。

このツールを使うと、設計者は複雑な半導体をより速く、より効率的に作ることができるのです。

次に、IP(知的財産)部門があります。

ここでは、半導体の設計に使われる「部品」のようなものを提供しています。

これらの「部品」を使うことで、企業は一から設計をする必要がなく、開発時間とコストを大幅に削減できます。

市場機会

シノプシスの市場機会は、半導体需要の急速な拡大と密接に関係しています。

私たちの身の回りにある電子機器は、スマートフォンから家電製品、自動車まで、すべて半導体を使っています。

そして、これらの機器はますます小型化し、高性能化しています。

特に注目すべきは、人工知能(AI)の発展です。

AIチップの需要が爆発的に増加しており、2023年時点で半導体市場全体は約5,000億ドル規模ですが、2030年までには1兆ドルを超えると予測されています。

このような市場の拡大は、シノプシスにとって大きなチャンスとなっています。

同社の技術は、最も単純な設計から最先端の複雑な設計まで、あらゆる半導体の開発に不可欠だからです。

さらに、シノプシスは積極的な買収戦略を展開しており、新しい技術や市場を取り込んでいます。

特に注目すべきは、アンシス(ANSYS)の買収計画です。

アンシスは、シミュレーション・ソフトウェアの分野で世界をリードする企業です。

アンシスとシノプシスは長年にわたって協業しており、多くの顧客が両社の製品を同時に使用しています。

アンシスの買収により、シノプシスはAI、先進シミュレーション、解析の分野へと事業を大きく拡大させることができます。

さらに、シノプシスのアドレス可能な市場は100億ドルも増加し、310億ドルにまで拡大します。

また、収益性の向上も見込まれており、1株あたり利益は年間10%台後半の成長フリーキャッシュ・マージンは30%台半ばまで向上する可能性があります。

このように、シノプシスは半導体設計の世界で中心的な役割を果たしており、急速に拡大する市場の中で大きな成長機会を持っているのです。

AIがもたらす半導体設計の次なる革命

人工知能(AI)の進歩は、半導体設計の世界に大きな変革をもたらしています。シノプシスは、この革命の最前線に立っている企業の一つです。

AI設計による1,000倍高速なチップの可能性

シノプシスの創業者であるアート・デ・ゲウス氏は、AIが設計したチップは、現在の最速チップの1,000倍の性能を持つ可能性があると語っています。

シノプシスは、この可能性を現実のものとするために、AIを活用した新しいツールの開発に力を入れています。

2023年3月には、業界初となるAIを全面的に活用した設計ツール『Synopsys.ai』を発表しました。

このツールは、NVIDIAやTSMC、IBMなど、半導体業界の大手企業からも支持を得ています。

さらに、シノプシスはマイクロソフトと協力して、AIを活用したアシスタント機能『Synopsys.ai Copilot』も開発しました。

これは、半導体設計者の仕事を大幅に効率化する可能性を秘めています。

このようなAIツールの開発は、半導体設計者不足という業界の課題に対する解決策にもなります。

シノプシスは、2030年までに設計者の需要と供給の間に15%から30%のギャップが生じる可能性があると指摘しています。

AIツールは、この人材不足を補うだけでなく、設計プロセスをさらに効率化し、革新的な製品の開発を加速させる可能性があります。

シノプシスのIPが支える次世代チップ開発

シノプシスが提供する半導体設計資産(IP)も、次世代チップの開発に重要な役割を果たしています。

これらのIPは、AIチップを含む最先端の半導体設計に欠かせない「部品」となっています。

AIチップの需要が爆発的に伸びており、今後3年間でAIチップ市場だけで4,000億ドルに達する可能性があるとの見方もあります。

このようなAIがもたらす半導体設計の革命は、シノプシスにとって大きなチャンスとなっています。

同社の技術とツールは、この革命の中心にあり、今後の半導体産業の発展に不可欠な役割を果たすことが期待されています。

着実な財務成長と将来への期待

シノプシスの財務成績は、近年めざましい成長を遂げています。

この成長は、半導体産業の拡大シノプシスの技術力が評価された結果です。

過去10年間の売上高の伸びを見てみましょう。

売上高

売上高成長率

売上高成長率(アナリスト予想)

年度売上高成長率(Y/Y)
2024年度$61.6億+4.9%
2025年度$69.5億+12.7%
2026年度$78.9億+13.6%

2014年の売上高は20.6億ドルでしたが、2023年には58億ドルを突破しました。

これは10年間で184%の成長を意味します。

さらに、2024年度の売上高は61.6億ドルに達し、2025年度は69.5億ドルに達すると予想されています。

次に、過去10年間のEPSの伸びを見てみましょう。

EPS(1株あたり利益)

EPS成長率

年度EPS成長率(Y/Y)
2024年度$13.15+68.1%
2025年度$14.96+13.7%
2026年度$17.43+16.5%

利益の面でも大きな成長が見られます。

EPSは、2014年にはわずか1.64ドルでしたが、2023年には7.92ドルまで上昇しました。

過去10年間で、EPSは4.8倍にもなりました。

2024年度には13.35ドルにに達し、2025年度は14.96ドルに達すると予想されています。

このような急速な成長の背景には、シノプシスの安定したビジネスモデルがあります。同社の売上の大部分は、長期契約に基づいています。

そのため、同社のRecurring Revenue(年間経常収益)は、売上高の80%を占めています。

これは、経常的で予測可能な収益であるため、業績は非常に安定しています。

過去2年間の決算

シノプシスは、過去2年もの間、アナリストが予想する業績を上回り続けてきました。

最新の決算

最新の決算(2024年8月21日)でも素晴らしい業績を発表しました。

今後も、AI技術の発展や半導体需要の拡大により、シノプシスの成長が続くことが期待されます。

半導体産業が2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みであり、シノプシスにとっては大きなチャンスとなるでしょう。

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。

シノプシスの競合企業であるケイデンス(CDNS)の分析記事です。

ブログでは、たくさんの銘柄を紹介しているため、筆者のポジションを開示しています。

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