JPモルガン・チェース(JPM)の2010年度~2019年度の決算データをまとめました。
証券会社と銀行で働いていた私が投資判断をする際にチェックするポイントを中心にまとめています。
データソースは、こちらです。
JPモルガン・チェース 基本データ
基本情報
会社名 | JPMorgan Chase & Co. |
ティッカー | JPM |
本社 | ニューヨーク州 |
決算 | 12月 |
創業 | 1799年 |
事業内容
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーは、国際的金融サービスおよびリテール銀行業務に従事。
サービスには、投資銀行業務、トレジャリー サービス、証券サービス、資産管理、プライベートバンキング、カード会員サービス、商業銀行業務、住宅金融などがある。
企業、機関、個人を対象にサービスを提供する。
(Bloombergより引用)
株価チャート
JPモルガンチェースの株価は、市場平均と同程度のパフォーマンスです。
しかし、高配当銘柄であることから、配当まで足せば過去10年間のリターンは市場平均を上回ります。
JPモルガン・チェース 業績まとめ
売上高・当期純利益
JPモルガンチェースは、米国最大の銀行。
2019年に純利益364億ドル(約4兆円)を稼ぎました。
(三菱UFJフィナンシャルグループの40倍以上)
これは米国銀行の歴史上で最大の利益です。
売上高当期純利益率
利益率は上昇傾向です。
インターネットバンキングに力を入れており、ATMや事務作業による経費を削減することに成功しました。
インターネットバンキングのユーザーは5,100万人、口座開設は3分でできます。
EPS(1株当たり利益)
EPSは10年で2.7倍になりました。
安定的に利益を計上しており、リーマンショックの際も赤字転落しませんでした。
BPS(1株当たり純資産)
会社の体力である純資産をリーマンショック以後、順調に積み上げています。
リーマンショックがあった2008年と比べ、有形自己資本は約2倍になりました。
金融セクターですが、不況を乗り換える体力は十分だと考えます。
キャッシュフロー
銀行のキャッシュフローは、事業を通して獲得した利益だけでなく、預金や貸金の増減まで計算されてしまうためブレが大きくなります。
JPモルガン・チェース 株主還元まとめ
1株あたり配当
配当は増配基調です。
コロナショックの影響で減配の可能性もありますが、2020/4/25時点の予想配当利回りは4%。
配当性向
配当性向は、安全に配当を支払える水準である50%を下回っています。
一時的な減配はあるかもしれませんが、長期的には増配が期待されます。
自社株買い
自社株買いに積極的で10年で発行済株式の約19%を減らしました。
JPモルガン・チェース バリュエーションまとめ
PER(株価収益率)
過去5年間の平均PERは12.82倍
2020/4/25時点のPERは10.25倍
PBR(株価純資産倍率)
過去5年間の平均PBRは1.37倍
2020/4/25時点のPBRは1.20倍
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コメント
バリュエーションは非常に割安。
テクノロジーの力で経費を削減し、効率的な経営。
2019年に純利益364億ドル(約4兆円)と素晴らしい業績でしたが、時価総額は2,764億ドル(29兆円)しかありません。
自社株買いの実績や、増配なども考慮すると中長期のパフォーマンスは非常に期待できます。
注意する点としては、一時的に業績の悪化や減配、自社株買いの中止などあるかもしれません。
銀行株は本来、景気の影響を大きく受けるためです。
しかし、財務は健全で、景気後退局面も乗り切る力は十分だと考えます。
JPモルガン・チェースは、わたしが投資している銀行株の中で最も期待しています。
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