今回は、世界最大のゲーム会社で中国を代表する企業の一つであるテンセント(TCEHY)の銘柄分析です。
中国は、将来的に世界の覇権を握る国として当ブログでは、注目しています!
世界3大投資家の一人であるジム・ロジャーズ氏は、次の覇権を握るのは中国だと言っています。こんな本を書いていたり、自身のファンドでも中国に投資をしています。
ジム・ロジャーズ氏の最新刊『危機の時代』でも中国は、アフリカへの影響力を高めており、素晴らしい頭脳を持っている中国が覇権を握るだろうと言っています。
わたしも中国は、IT分野でかなり進んでいて中国株は魅力的な投資先だと考えています。深圳(シンセン)では、自動運転車が公道を走っていて、日本は完璧に負けています。。
中国は注目の投資先!
テンセントを銘柄分析した注目ポイントはこちら♪
- 成長が期待できる事業を幅広く展開
- 売上高と利益の成長率が高く、かなり儲かっている会社
- テクノロジーに多額の資金をかけていて、今後の成長にも期待
- 米中貿易摩擦の影響で株価が押し下げられており、安く買うチャンスでは?
- 世界中のテクノロジー企業の株に投資している点も魅力
データソースはコチラ♪
金融機関で働いていた私が投資をする際にチェックしている点を中心にまとめています。
それでは見ていきましょ〜♪
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テンセント(TCEHY)基本データ
基本情報
会社名 | 腾讯控股 Tencent Holdings Limited |
ティッカー | TCEHY(ADR) |
本社 | 中国広東省深圳市 |
セクター | 通信サービス |
決算 | 12月 |
設立 | 1998年 |
上場 | 2004年 (香港証券取引所) |
香港証券取引所の銘柄コードは「00700」で、SBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入できます。
ADR(米国預託証券)の取り扱いはマネックス証券が行っています。
事業内容
テンセントは、世界最大のゲーム会社であり、中国最大のSNS運営会社でもあり、フィンテックやクラウド、投資事業など非常に幅広いITサービスを提供している会社です。
テンセントの事業は大きく4つの事業に分類されます。
- オンラインゲーム
- ソーシャルネットワーク
- オンライン広告
- フィンテックおよびビジネスサービス
「オンラインゲーム」は、売上高の34%を占め、最も大きいセグメントです。
テンセントのゲームポートフォリオは、League of Legends、Clash of Clans、PUBG Mobile、Call of Duty Mobile、Honor of Kingsなどの大ヒットゲームが含まれています。
また、Fortniteを運営するエピック・ゲームズやアクティビジョン・ブリザード(ATVI)、ユービーアイソフト・エンターテインメント(UBI)、グル・モバイル(GLUU)などの世界的に有名なゲーム会社の主要株主となっています。
任天堂みたいに自社のブランドを育てるだけではなく、有望なゲーム会社の株式をどんどん買っています♪
「ソーシャルネットワーク」は、売上高の23%を占めるセグメントです。
中国トップのモバイルメッセージアプリであるWeChat(中国ではWeixin)を展開しています。
WeChatの月間アクティブユーザーは12億人を超える非常に大きいサービスとなりました。
また、テンセントは、中国のゲーム実況配信サービス2強の一つである「虎牙(HUYA)」の株式の過半数以上を今年に入ってから獲得しました。
「虎牙(Huya)」の月間アクティブユーザー数は1億5,000万人を超えています。
中国人はWeChatで、お金の送金、買い物、病院の予約などしていて生活には欠かせないサービスになっている。
「フィンテックおよびビジネスサービス」は、売上高の26%を占めるセグメントです。
電子決済サービス「WeChat Pay」や「テンセント・クラウド」などのサービスを展開しています。
WeChat Payは、アリババ(BABA)のアリペイと並ぶ中国の2大決済プラットフォームとなっています。
テンセントクラウドは、 アリババクラウドに次ぐ中国のクラウド市場で2位の市場シェアを獲得しています。
中国のクラウド市場の伸びはアメリカ以上と言われています。2019年は中国クラウド市場でテンセントクラウドがアリババクラウドよりも多くの市場シェアを獲得しました。
「オンライン広告」は、売上高の16%を占めており、セグメントとしては最も小さいセグメントとなります。
WeChatなどを含むメディアプラットフォーム上で広告サービスを展開しています。
4つの事業のバランスがとても良く、時流にあった事業を展開している♪
【2020年Q2売上高構成比】
株価チャート
テンセント(TCEHY)業績
売上高・営業利益
市場予想 | 売上高 | 成長率 |
2020年度 | $456.5B | 23.6% |
2021年度 | $552.8B | 20.9% |
売上高成長率は素晴らしく、時価総額が世界TOP10に入る企業とは思えないほどの高い成長率です。
近年の売上高成長率は、20〜30%程度。
営業利益率
営業利益率は長期で見ると低下していますが、現在でも20%を超える高い利益率を維持しています。
クラウド・AI・ブロックチェーン・サイバーセキュリティなどのテクノロジーインフラストラクチャに5年間で700億ドル(約7兆4千億円)もの投資を行うと発表しています。
しばらくは巨額の投資で利益率が押し下げられますが、ハイテク技術の多くは先行投資にお金がかかったとしても、シェアを奪えば利益率が高くなる傾向にあります。
また、これだけの規模の資金をテクノロジーに投資できる企業は、日本には1社もありませんし、世界的にも数少ない企業の一つです。
EPS(1株当たり利益)
BPS(1株当たり純資産)
キャッシュフロー
テンセント(TCEHY)株主還元
1株当たり配当
2020年9月13日時点の配当利回りは0.23%
10年以上連続増配しており、増配率も高い水準を維持しています。
配当性向
配当性向は非常に低く、かなり余裕をもって配当の支払いをしています。
今後も増配される可能性があります。
自社株買い
過去、10年間の発行済株数は、ほとんど変化しておらず、自社株買いについては消極的です。
テンセント(TCEHY)バリュエーション
PER(株価収益率)
過去5年間の平均 | 42.39倍 |
2020年9月13日時点 | 42.25倍 |
PBR(株価純資産倍率)
過去5年間の平均 | 10.34倍 |
2020年9月13日時点 | 8.11倍 |
PCFR(株価キャッシュフロー倍率)
過去5年間の平均 | 28.29倍 |
2020年9月13日時点 | 22.52倍 |
テンセント(TCEHY)四半期決算
EPS(1株あたり利益)の市場予想と結果
過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが7回、下回ったのが1回。
売上高の市場予想と結果
過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが4回、下回ったのが4回。
2020年度第2四半期決算
8月12日にテンセントが発表した第2四半期(4月〜6月)決算は、EPSと売上高が市場予想を上回る良い内容でした。
また、売上高は現地通過ベースで前年同期比29%増加、純利益は37%増加しました。
新型コロナの状況下でも、主要4事業のすべてが2桁成長しています。
サブスクリプションサービスが非常に好調で、テンセントミュージックの課金ユーザーは4,700万人で前年比52%増加しました。テンセントビデオについても前年比18%増加しています。
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銘柄分析 コメント
テンセントに投資するうえで注意すること
投資するうえで注意する点としては米中貿易戦争の動向です。
8月6日にトランプ大統領は、国家安全保障上の理由からTikTokやWeChatが関わる取引を、米国企業が行うことを禁止する大統領令に署名しました。禁止は45日後に発効されます。
7月以降のテンセントの株価推移は横ばいです。
しかし、テンセントに関しては米中貿易摩擦を、それほど心配する必要はないと感じています。
WeChatについては、ユーザーのほとんどは中国本土の利用で、アメリカでWeChatを利用しているのは中国からの留学生や一部の移民だけです。
そして、アメリカはテンセントと敵対するデメリットの方が大きいと考えます。
例えば、アップルがApp StoreからWeChatを排除した場合、アップルのiPhone年間出荷台数は25-30%減少すると言われています。
また、中国版Twitterであるウェイボーで、WeChatとiPhoneのどちらを選ぶか質問した調査では、全体の約95%がiPhoneを手放すと回答しました。
中国人は、iPhoneよりWeChatの方が大事で、アップルはiPhoneを販売するにあたって重要な市場を一つ失うということです。
このような事象は、中国で事業を行う多くのアメリカ企業に起こりうる可能性があります。
また、直近の決算説明会の中でもジェームズ・ミチェル最高戦略責任者が、テンセント全体の売上高に占める、アメリカからの売上は売上高全体の2%未満しかなく、米中貿易摩擦の影響は軽微だと発言しています。
中国人は、WeChatに大きく依存していています。外資系企業が中国でビジネスをする際、WeChatを上手く活用できるかが中国進出の成否を分けると言っても過言ではない。
テンセント株に投資する魅力
テンセントに投資する魅力としては、成長率の高い事業を複数所有していて、かなり儲かっているということ、その過剰な利益を新興企業やテクノロジー企業に投資を行っている点です。
テンセントが展開する事業は、コメント不要でグラフを見たら分かるくらい素晴らしい業績です。
過剰な利益を投資に回してきた結果、投資先企業の価値は上場投資先企業(子会社を除く)だけで1,300億ドルを超えており、非上場も含む投資先企業数は700社を超えています。
テンセントの投資先としては、シンガポールeコマース大手であるシー・リミッテッド(SE)、中国のeコマース大手であるJD.com(JD)や拼多多(PDD)。(下のグラフはSE、JD、PDDの年初来チャート)
また、テスラ(TSLA)の株式の5%を保有しており、中国版テスラと言われているニオ(NIO)の株式も保有しています。(下のグラフはTSLA、NIOの年初来チャート)
コロナショックどこ?と思うほどのパフォーマンス
上場株だけでなく非上場の会社にも投資をしています。
今までの投資では、70社以上がIPOをして、100社以上の会社がユニコーンに成長しました。
投資ポートフォリオの中には、東南アジアの配車アプリ「Gojek」、中国のオンライン診療「微医(Wedoctor)」などが含まれます。
「Gojek」は、今年の6月にフェイスブック(FB)やペイパル(PYPL)が投資を開始しましたが、テンセントは以前から投資をしていました。
「微医(Wedoctor)」は今年Q3に香港証券取引所にIPOする予定です。
今年の決算内容を見ると売上高・EPS・キャッシュフローの成長は素晴らしく、投資先企業の株価が上昇しているわりにテンセントの株価は、そこまで上昇していないように感じます。
米中貿易摩擦により株価が押し下げられているのであれば、バイデン氏が大統領選挙で勝てば株価は大きく上昇する可能性もあり、テンセントは魅力的な投資先だと考えます。
テンセントに投資すると、オンラインゲーム・SNS・デジタル広告・電子決済・AI・クラウド・eコマース・自動運転・配車サービス・オンライン医療・オンライン エンターテイメントなど多くのテクノロジーをポートフォリオに加えることができます♪
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