米国株

【米国株 銘柄分析】サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)への投資 | 業績 | 配当 | 自社株買い | 決算データまとめ

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今回は、米国のヘルスケア大手企業であるサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)の銘柄分析です。

モエ

データソースはコチラ♪

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金融機関で働いていた私が投資をする際にチェックしている点を中心にまとめています。

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今回の注目ポイントはこちら♪

  • 企業買収とグローバル化で業績は拡大
  • 多様な製品ポートフォリオで化学・ヘルスケア業界には欠かせない企業
  • 新型コロナ関連の製品とサービスの売上高はQ2だけで13億ドル。状況の変化に迅速に対応
  • 借入金かなり多いけど、潤沢な手元現金とフリーキャッシュフローで、今後も買収期待あり
  • 売上高の半分以上は消耗品やメンテナンスなど経常的で予測可能な収益。不況への耐性も

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それでは見ていきましょ〜♪

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サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)基本データ

基本情報

会社名Thermo Fisher Scientific, Inc.
ティッカーTMO
本社マサチューセッツ州
セクターヘルスケア
決算12月
設立2006年

2006年に『フィッシャー・サイエンティフィック』と『サーモ・エレクトロン』が合併してできた会社です。

フィッシャー・サイエンティフィックは、1902年に設立された会社で、ライフサイエンス機器に強みをもった会社です。

サーモ・エレクトロンは、1956年に設立された会社で、実験装置に強みをもった会社です。

合併後も40以上の会社を買収し、事業は大きく拡大しました。

事業内容

サーモ・フィッシャーは、ヘルスケア界のアマゾンのような会社です。

製品ポートフォリオは企業買収とともに多様化してきました。

 

サーモ・フィッシャーの事業は、大きく4つの事業に分類することができます。

  • ライフサイエンス・ソリューション
  • 分析機器
  • 特殊診断
  • ラボ製品とサービス

2020年度Q2の売上高構成比がこちら。

ライフサイエンス・ソリューションは、医薬・バイオ企業の研究開発向け機器・試薬を提供しています。

分析機器は、研究開発や生産現場で使用される検査・分析機器を提供しています。

特殊診断は、臨床診断などで使われる機器・検査キット・試薬などを提供しています。

ラボ製品とサービスは、研究所向け機器・消耗品、医薬品受託開発(CDMO)を提供しています。

株価チャート

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)業績

売上高・営業利益

市場予想売上高成長率
2020年度28.79B12.70%
2021年度28.75B7.40%

過去10年間で、サーモ・フィッシャーの売上高は2.4倍にもなりました。

時価総額が1,721億ドルの大企業になった今でも高い成長率を維持しており、2020年度の売上高成長率は2桁成長となる見込みです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの業績と比べると成長率の違いが分かります。

サーモ・フィッシャーの成長率が高いのは、有望な事業をM&Aにより獲得しているからです。

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毎年2〜3社、買収している。近年の主な企業買収がこちら。

 

また、グローバルで売上を伸ばしています。

2010年から2019年までの中国事業の売上高年平均成長率は16%。

事業地域はアメリカだけでなく、アジアとヨーロッパでもバランスよく事業展開。

営業利益率

大規模な企業買収をしているため、のれん償却により利益率は押し下げられています。

のれん償却を除いた調整後営業利益率は、2019年度が23.4%、2018年度が23.1%で非常に高い利益率を維持しています。

EPS(1株当たり利益)

BPS(1株当たり純資産)

1株あたりの純資産は長期的に徐々に増加しています。

 

サーモ・フィッシャーのバランスシートには、企業買収のために使った多額の借入が計上されていることを押さえておく必要があります。

2020年6月末 B/Sから抜粋
  • 現金および現金同等物58.2億ドル
  • 短期借入金6.8億ドル
  • 長期借入金206.4億ドル

借入の額は、日本で42番目に時価総額が大きい三井物産の時価総額と同程度です。(2020年10月4日時点)

しかし、サーモ・フィッシャーが保有する現金やフリーキャッシュフローが潤沢であることを考えると無理のない範囲の借入だと考えます。

キャッシュフロー

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)株主還元

1株当たり配当

配当利回り0.21%
連続増配年数2年

配当性向

自社株買い

自社株買いには消極的です。

サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)バリュエーション

PER(株価収益率)

過去5年間の平均34.01倍
2020年10月4日時点47.08倍

PBR(株価純資産倍率)

過去5年間の平均3.50倍
2020年10月4日時点5.76倍

PCFR(株価キャッシュフロー倍率)

過去5年間の平均22.68倍
2020年10月4日時点33.09倍
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サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)四半期決算

EPS(1株あたり利益)の市場予想と結果

過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが8回下回ったのが0回

売上高の市場予想と結果

過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが8回下回ったのが0回

2020年度第2四半期決算

7月22日に2020年度Q2(4月-6月)の業績を発表しました。

EPSと売上高が市場予想を上回り良い決算となりました。

  • EPSは、市場予想2.89ドルに対して、結果3.89ドル
  • 売上高は、市場予想69.1億ドルに対して、結果69.2億ドル
  • 売上高は前年同期比9.5%増加
  • 新型コロナ関連の製品とサービスにより13億ドルの売上を計上
  • ガイダンスについては新型コロナの影響で提示していません。

ここで評価できるのは、新型コロナ関連で13億ドルの売上高を計上している点です。

サーモ・フィッシャーのQ2総売上高は69.2億ドルなので、新型コロナへの対応が遅れていた場合、前年比で減収になっていたということです。

新型コロナに対して会社として迅速に対応しているのは、サーモ・フィッシャーの多様な製品ポートフォリオの素晴らしさと技術力の高さを感じます。

次回の決算は、10月21日の予定♪コロナショック後の強気トレンドを維持できるか注目です。

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銘柄分析 コメント

サーモ・フィッシャーの過去の業績は非常に素晴らしく、株価は市場平均を大きく上回るパッフォーマンスを上げました。

今後も、企業買収と安定した収益構造により業績は安定して成長することが予想されます。

 

サーモ・フィッシャーは、新型コロナで先行きが不透明な中でも、非常に強い買収意欲をもっています。

見送りとなりましたが、今年は、オランダの分子診断会社であるキアゲンを120億ドルで買収しようとしていました。

企業買収の目利きや、買収後のシナジー効果の創出の高さは過去の業績が証明しています。

 

また、サーモ・フィッシャーは不況にも強い会社です。

2019年度売上の51%は、病院や研究所向けの消耗品によるものです。

これらの収入は、経常的な収入となります。

サーモフィッシャーが2年以上、四半期決算でEPSと売上高で市場予想を上回り続けてきましが、売上高の半分以上が予測可能な収入であることが大きな要因になっています。

こちらのチャートは、サーモ・フィッシャーとS&P500のパフォーマンスを年初来で比較したものです。

コロナショックでは市場平均より下がりにくく、その後は大きく上昇しました。

不況下では、企業買収の期待も高まります。

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