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【米国株 銘柄分析】ダナハー(DHR)への投資 | 業績 | 配当 | 自社株買い | 決算データまとめ











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今回は、ダナハー(DHR)の2010年度~2019年度の決算データをまとめました。

モエ

データソースは、こちらです。

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金融機関で働いていた私が投資判断をする際にチェックするポイントを中心にまとめています。



ダナハー(DHR) 基本データと株価

基本情報

会社名Danaher Corporation
ティッカーDHR
本社ワシントンD.C.
セクターヘルスケア
決算12月
設立1969年

事業内容

ダナハーは、世界的に活躍するヘルスケア企業で、計測機器および医療機器などの設計、製造、販売をしています。

今年に、GEのバイオファーマ事業を214億ドルで買収することで話題となりました。

過去に多くの会社をM&Aすることにより成長した経緯があります。

今までに買収した企業は、400社を超えています。

ダナハーは、1969年に不動産投資会社として、レイルズ兄弟によって設立されました。

現在の社名であるダナハーになったのは、1984年です。

この頃からダナハーは、経営状態の悪い製造業者を買収して立て直し、多くの利益を得るようになりました。

この時に用いられたのがトヨタ流の品質管理「カイゼン」という手法です。

ダナハーは、「カイゼン」をアレンジし、ダナハー・ビジネス・システム(DBS)という形で買収先の企業の利益率を高めることに成功しています。

ダナハーは、ヘルスケア企業へと移行。

2015年8月に、ライフサイエンス事業を展開しているポールコーポレーションを買収。

2016年11月に分子診断会社であるセファイドを買収。

2016年には、工業機械系部門を別会社フォーティブ(FTV)として分離(スピンオフ)

2019年には、歯科事業をエンビスタ・ホールディングス(NVST)として新規株式公開で分社化しています。

2020年初めに買収したGEのバイオファーマ事業(現在のCytiva)はライフサイエンス部門に組み入れられました。

株価チャート

過去10年間の株価は、市場平均を大きく上回るパフォーマンスを上げています。

2016年に株価が大きく下落していますが、工業機械系部門を別会社として分離(スピンオフ)させたためです。

この時、ダナハーの株主は、スピンオフした会社であるフォーティブ(FTV)の株式を受け取っています。

ヘルスケアセクターであるため不況への耐性は強く、年初来の株価推移でもダナハーが11.9%上昇しているのに対して、S&P500は4.6%下落しています。

ダナハー(DHR) 業績

売上高・営業利益

業績は長期で安定して成長しています。

2016年に大きく売り上げが下がっていますが、工業機械系部門をフォーティブとしてスピンオフさせたためです。

下のグラフにある売上高と営業利益が2016年から分離しているだけで、業績が悪化しているわけではありません。

2016年時点で、フォーティブの売上はダナハーの売上の26%を占めているため、EPS、BPS、キャッシュフローなどを確認する場合は、フォーティブがスピンオフした影響を考慮して考える必要があります。

営業利益率

営業利益率は、長期で高い水準をキープしています。

EPS(1株当たり利益)

EPSについても長期で安定していて、1992年以降は赤字転落したことがありません。

BPS(1株当たり純資産)

過去10年間で、会社の体力である純資産を順調に積み上げました。

ダナハーは、GEのバイオファーマ事業を買収する資金として、約214億ドルのキャッシュを用意しました。

214億ドルといのうは、日本企業でいうとパナソニック1社分の時価総額と同程度です。

ダナハーのバランスシートは非常に強固で、財務面でも不況への耐性があります。

キャッシュフロー

フリーキャッシュフローについては、長期で安定しています。

また、営業キャッシュフローの大部分がフリーキャッシュフローになっており、設備投資が少なく利益率の高い事業であることが分かります。

ダナハー(DHR) 株主還元(配当・自社株買い)

1株あたり配当

2020/6/28時点の予想配当利回りは0.4%。

配当利回りは低いものの、増配基調です。

配当性向

配当性向は20%以下で、かなり余裕をもって配当の支払いをしています。

今後も、増配される可能性があります。

自社株買い

自社株買いについては、消極的です。

配当や自社株買いによる株主還元は期待できません。

しかし、今までの業績や株価パフォーマンスは素晴らしく、不満を言う株主は少ないでしょう。

配当や自社株買いより、M&Aによる事業拡大と効率化を今後も期待します。

ダナハー(DHR) バリュエーション

PER(株価収益率)

過去5年間の平均PERは30.21倍

2020/6/28時点のPERは47.43倍

PBR(株価純資産倍率)

過去5年間の平均PBRは2.79倍

2020/6/28時点のPBRは4.12倍

PCFR(株価キャッシュフロー倍率)

過去5年間の平均PCFRは19.88倍

2020/6/28時点のPCFRは30.52倍





銘柄分析 コメント

バリュエーションは、過去の水準からすると、かなり割高なように見えます。

しかし、GEのバイオファーマ事業の買収を考慮すると、バリュエーションに割高感はありません。

GEのバイオファーマ事業は、ダナハーにとって割安なM&Aである可能性が高いからです。

GEは、経営を立て直し財務改善するため優良な事業でも売却をしなければいけない立場でした。また、現在のGEのCEOであるラリーカルプ氏は、ダナハーの元CEOで、ダナハーとGEの関係は、非常に深い関係にあります。

GEのバイオファーマ事業が2019年度に獲得したフリーキャッシュフローは13億ドルで年率10%程度成長する可能性があります。

ダナハーは、この事業をフリーキャッシュフローの16.4倍という破格の金額で買収しています。

ダナハーが2019年度に獲得したフリーキャッシュフローが33億ドルであるため、2020年度からダナハーの業績は大きく変わります。

また、この買収はダナハーが既存で持っているライフサイエンス部門との相性が良くシナジー効果も期待されます。

COVID-19に対する耐性ですが、2020年度第1四半期(1月~3月)決算発表で、3月から業績が悪化したことを発表しており、通期見通しを撤回しています。

第2四半期決算は、期待できませんが、それについては既に織り込み済みです。

また、ダナハーの既存事業による売上の70%は、繰り返し発生する消耗品からの収益であることセクターがヘルスケアであることを考えるとCOVID-19パンデミックによる株価の下落は、市場平均以下になると予想しています。

今後、景気が悪化した場合、ダナハーの財務は健全で、フリーキャッシュフローも潤沢であるため、企業買収が期待されます。

モモ

株価は、2019年から大きく上昇していてすぐに大きな投資利益が出る銘柄ではありません。しかし、GEから買収したバイオファーマ事業はダナハーの業績を押し上げることが期待されます。長期投資家にとっては良い選択肢になるでしょう

モエ

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