今回は、ヘルスケア企業ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の銘柄分析をしました。
この記事は、2020年7月28日に更新しました。データソースは、こちらです。
金融機関で働いていた私が投資をする際にチェックしている点を中心にまとめています。
今回の注目ポイントはコチラ♪
- 業績は長期で安定!36年連続で調整後営業利益が増加
- 財務は健全!S&Pから最高格付けを付与された数少ない企業
- 配当は58年連続増配中!潤沢なフリーキャッシュフローから今後も増配余地あり
- 2020年度第2四半期決算は市場予想を上回る好決算!なのにバリュエーションに割高感なし!?
それでは見ていきましょ~♪
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ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 基本データ
基本情報
会社名 | Johnson & Johnson |
ティッカー | JNJ |
本社 | ニュージャージー州 |
セクター | ヘルスケア |
決算 | 12月 |
設立 | 1887年 |
上場 | 1944年 |
事業内容
世界最大のヘルスケア企業。
医薬品や医療機器、消費者向け製品の開発や製造をてがける。
売上高の約半分を占める医薬品事業では、乾癬治療薬「ステラーラ」、抗リウマチ薬「レミケード」、B細胞性腫瘍の治療薬「イムブルビカ」などが主力。
消費者向けの製品では、絆創膏の「バンドエイド」、オーラルケアの「リステリン」、頭痛薬の「タイレノール」など、日本人にも身近な多くのヒット商品を開発。
株価チャート

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 業績
売上高・営業利益

業績は長期で安定しています。
企業買収により事業を拡大してきた経緯もあり、2017年に製薬大手のアクテリオン、2019年に手術用ロボットのオーリスを買収しました。
営業利益率

営業利益率は長期で高い水準を維持しています。
驚きなのが36年連続で調整後営業利益が増加しているということです。
不況への耐性は非常に強く、安定して高い利益をだせるビジネスモデルであることが分かります。

EPS(1株当たり利益)

2018年度の利益が極端に少ないのは、税制改革に伴う一時費用を計上したためです。
BPS(1株当たり純資産)

会社の体力を表す純資産は長期で見ると横ばいです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのS&P格付けは、AAA。
AAAを付与されている会社は、マイクロソフトとジョンソン・エンド・ジョンソンの2社しかありません。
財務は、とても健全です。
キャッシュフロー

フリーキャッシュフローについては、長期で安定して増えています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 株主還元
1株あたり配当

配当は58年もの間、連続で増配しています。
これだけ長い期間、増配しながらも配当は過去10年で約1.8倍にもなりました。
2020年7月28日時点の予想配当利回りは2.74%。

配当性向

配当性向が近年高くなっていて、配当の健全性は低いように見えます。
しかし、フリーキャッシュフローに対する配当の支払いは、50%程度であるため、余裕をもって配当の支払いをしており、今後も増配余地があります。
自社株買い

過去10年で発行済株数を4%減らしました。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) バリュエーション
PER(株価収益率)

過去5年間の平均PERは69.73倍
2020年7月28日時点のPERは25.87倍
PBR(株価純資産倍率)

過去5年間の平均PBRは5.16倍
2020年7月28日時点のPBRは6.15倍
PCFR(株価キャッシュフロー倍率)

過去5年間の平均PCFRは17.00倍
2020年7月28日時点のPCFRは18.96倍
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 四半期決算
EPS(1株あたり利益)の市場予想と結果


過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが8回、下回ったのが0回。
売上高の市場予想と結果


過去8回の決算のうち、市場予想を上回ったのが7回、下回ったのが1回。
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銘柄分析 コメント
バリュエーションに割高感はありません。
訴訟リスクにより、株価は押し下げられているからです。
ベビーパウダーのタルクにアスベストが含まれていた問題で訴訟を抱えており、50〜100億ドルの和解金を支払う可能性が⾼いとみられています。
また、医療⽤⿇薬「オピオイド」による中毒問題でも制裁⾦を科される可能性があります。
しかし、業績の安定感、配当による株主還元は素晴らしく、財務も健全であるため、長期で投資する銘柄としては素晴らしい選択肢になる可能性があります。
先進国では高齢化が進み、新興国では所得水準が高まっていることからヘルスケア市場自体が拡大することも追い風となります。
2020年度第2四半期決算に関するコメント
7月16日に発表された決算については、EPS、売上高、ガイダンスの全てが市場予想を上回る良い内容でした。
新型コロナウイルの影響で業績の先行きが不透明な中、2020年度の業績見通しを引き上げたことは、非常に評価できるポイントです。
【2020年度通期ガイダンス】
- EPS7.75~7.95(従来予想7.50~7.90、市場予想7.73)
- 売上高810~825億ドル(従来予想792~822億ドル、市場予想796.6億ドル)
4月に発表された前回の決算(1〜3月の業績)は良かったものの、その時は新型コロナウイルスの蔓延に伴う買いだめ需要により一時的に良かっただけではないかと思っていました。
そのため、今回の決算はジョンソン・エンド・ジョンソンに投資するうえで非常に安心できる材料となりました。
しかし、株価は、反応しておらず最高値付近で停滞しています。
今後は、最高値を更新することができるかどうかに注目です。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは好決算だったにも関わらずバリュエーションは割安。長期投資家にとっては、良い投資先のひとつだと考えます。
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