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【IRDM】イリジウム・コミュニケーションズ ARKXに組み入れが期待される宇宙関連株

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今回は、イリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)の銘柄分析です。

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イリジウムは、衛星を介したブロードバンド・インターネットを提供している会社。

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人気の運用会社ARKが宇宙関連ETF「ARKX」を開始する計画でイリジウムは組み入れが予想されているので調べてみました。

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今回は、イリジウムがどんな会社か?投資する魅力や注意点について書きました!

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それでは見ていきましょ〜♪

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ARKXへの組み入れが期待されるイリジウム・コミュニケーションズって、どんな会社?

EXAMS AND ME : Iridium

基本データ

会社名Iridium Communications, Inc.
ティッカーIRDM
本社バージニア州
決算12月
時価総額62.1億米ドル

イリジウムの通信サービスは、1998年からスタートしました。

しかし、その1年後に経営破綻し、サービスは一時停止することになりました。

衛星の打ち上げには多額の初期投資がかかり、携帯電話の普及もイリジウムにとって逆風でした。

その後、新生イリジウム社(IRIDIUM SATELLITE LLC)が設立され、2000 年にサービスを開始、現在のイリジウム・コミュニケーションズとなりました。

株価チャート

過去5年間の株価チャート

過去5年間で株価は約5.7倍上昇しました。

事業内容

イリジウム・コミュニケーションズは、グローバルに事業を展開する移動衛星通信会社。

衛星を介したブロードバンドインターネットを提供しています。

イリジウムのサービス範囲は、非常に高域で、私たちが携帯電話を使えないような地域でも通信を可能にします。

主に政府・軍・航空・海運業でイリジウムのサービスは利用されています。

イリジウムのサービスを利用すれば、地球上どこでも音声通信とデータ通信を利用できます。

通常の静止衛星は高度36,000kmに位置します。

それに対してイリジウム衛星は、高度780km比較的低い位置に、数十基の衛星ネットワークを構築しています。

イリジウム衛星軌道イメージ

低い高度で衛星をうちあげるメリットとしては、衛星自体を小型化することができるということと、アンテナや通信端末についても小型で軽量化できるというメリットがあります。

大型のアンテナが必要ないので、通信インフラが整っていない新興地域でもネットを使うことが可能となります。

デメリットとしては、1基あたりの通信範囲が狭いため多くの衛星を打ち上げて地球全体をカバーしないといけないという点です。

780kmというと東京から北海道の距離と同程度です。

宇宙って意外に近い。

国防省から大型案件を受注!『イリジウムNEXT』に期待!

第1世代のイリジウム衛星の寿命が近づいてきたため、イリジウムNEXTと呼ばれる新しい衛星通信サービスを開始しました。

イリジウムNEXT計画には、30億ドルもの資金が投資されています。

2017年からイリジウムNEXT衛星は、順次打ち上げられ2019年初めに75の衛星が配置されました。

イリジウムNEXT衛星

衛星の大きさは、重量860kg、スパン9.4mです。

イリジウムは、NEXTを活用した新しいサービス「Certus(サータス)」を発表。

これまで、イリジウムのデータ通信速度は最大2.4kbpsでしたが、サータスは88kbps-1.4Mbpsまでの大容量データ通信を可能にしました。

イリジウムNEXTは、より高速、低遅延!

イリジウムNEXTは、新型コロナでクライアントが設備投資を控えたため、今までの決算では、力強さは見られませんでした。

しかし、新型コロナのワクチン普及や経済正常化に伴い今後の受注が期待されています。

2019年10月1日には、米国国防総省とネットワークゲートウェイ・アップグレードのため最大7,600万ドル相当、5年契約を締結したことを発表しています。

衛星の打ち上げ数は指数関数的に伸びる!IoTやMaaSなど最新テクノロジーに欠かせない存在!!

以下、画像やコメントの一部はARKと提携している日興アセットマネジメントのホームページから引用しています。日興アセットのグローバル・スペース株式ファンドを、ARKが運用しています。

衛星によるネットワークは初期段階で、今後、指数関数的な伸びが期待されています。

2030年には、1年間で打ち上げられる衛星が、現在の10倍以上になると予想。

なぜ、指数関数的に人工衛星の打ち上げが伸びるかというと、

電子部品の技術進歩や3Dプリンター・人工知能(AI)などの活用により、ロケットや衛星を“軽く・安く・早く”開発・製造することが可能となるから。

いずれは、大学レベルや個人レベルでも衛星の打ち上げができるかもしれないと言われている。

さらに、イリジウムが得意とする衛星コンステレーションが期待されている。

衛星コンステレーションとは?

コンステレーションとは「星座」を意味し、衛星コンステレーションは、複数の小型衛星を連携させて、大型衛星並みの通信やデータ取得などの機能やサービスをくまなく提供する仕組み

衛星コンステレーションにより世界中、すみずみまでEコマースが普及し、大きな経済圏ができる!

気象、農業、交通、経済など「地球のビッグデータ」を収集することが可能!

イリジウムは衛星コンステレーションをすでに商用化できており、今後、あらゆる分野に置いてイリジウムの技術が活用されることを期待。

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イリジウム・コミュニケーションズは、すでにキャッシュフローを生み出す宇宙関連株

最後に業績を確認しておきます。

売上高

売上高
(成長率)
2020年Q3$151.47M
(4.6%)
2020年Q4
アナリスト予想
$146.63M
(3.6%)
2020年度
アナリスト予想
577.32M
(3.0%)
2021年度
アナリスト予想
608.19M
(5.3%)
2022年度
アナリスト予想
657.04M
(8.7%)

EPS

EPS
2020年Q3-0.03
2020年Q4
アナリスト予想
-0.08
2020年度
アナリスト予想
-0.45
2021年度
アナリスト予想
-0.17
2022年度
アナリスト予想
-0.01

修正後EBITDA(減価償却前利益)

修正後EVITDA
(成長率)
2020年Q393.42M
(+5.6%)

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフロー
2020年Q374.6M
(-5.1%)

2020年Q3バランスシート一部抜粋

現金およに同等物182.7M
短期借入金16.5M
長期借入金1,606.1M
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イリジウム・コミュニケーションズ(IRDM)銘柄分析まとめ

イリジウム・コミュニケーションズは、面白い会社。少しだけ投資してみようと思います。

投資するうえで注意点も。

投資する注意点としては、借入が大きいことと、足元の売上や利益に対してバリュエーションが高いということです。

まず、借入についてですが、多額の先行投資を行った結果16億ドルを超える借入を保有しています。

これは、修正後EVITDAの17倍で、割合としても非常に大きい借入です。

2020年3月には、イリジウムと同じようなビジネスモデルのワンウェブ(OneWeb)という会社が、米連邦破産法11条の適用を申請しています。

ワンウェブは、ソフトバンクグループが出資するほどの会社でした。

何か想定外のことが起こった場合に、乗り越えることができるかが不安な点です。

次にバリュエーションですが、イリジウムの時価総額は、2021年度にアナリストが予想する売上高の10.2倍です。

足元の売上高、EVITDAの成長率は低く、バリュエーション的には割高だと考えます。

イリジウムの顧客は着実に伸びており、キャッシュフローを生み出している点は安心。

セグメント2020年Q3
加入者
2019年Q3
加入者
商業128.7万113.8万
政府14.2万13.1万

イリジウムの顧客は、前年比13%増加しています。

2020年Q4に国防省からも大型案件を受注しており、すでにEVITDAは黒字、営業キャッシュフローを生み出していることからサービスに対する信頼性を感じます。

宇宙ビジネスは初期段階で、人工衛星打ち上げ数は指数関数的に伸びる。そんな中、イリジウムの技術が注目されると予想。

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このグラフを見ると宇宙ビジネスは、始まったばかりです。

1990年代のEコマースに投資するようなものでしょう。

人々は、より速く遅延のない広範囲なインターネット環境を求めています。

特に、今後は、データの時代になります。

データを安定して高速処理するネット環境は必要不可欠。

また、今でも世界の半数程度の人は、ネット環境に接続されていないと言われています。

イリジウムは衛星コンステレーションは、そんな人々の欲求に合致します。

今まで、インターネットが使えなかった多くの人々が、ネット経済に加わることになります。

地球レベルで、ヒト、モノ、サービスが繋がる世界にイリジウムは、必要な会社だと考えます。

イリジウムが、宇宙ベースのインターネット・レースをリードし続けることを期待する♪

最後までお読みいただきありがとうございました。関連記事をご紹介♪

アンシスのデジタルツイン技術も宇宙ビジネスに必要だと考えます。

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オートデスク(ADSK)についても優良な会社で宇宙関連株でもあるので今後、分析したいと思っています。

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