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今回は、エヌビディア(NVDA)の銘柄紹介です。
NVIDIAは、AIや自動運転など急成長分野で活躍する半導体企業として注目を集めています。
NVIDIAは買いなの?
NVIDIAの将来性は?
NVIDIAの投資リスクは?
そんな疑問を解消できるように記事を書きました。
- 高性能GPUにおいて市場シェアが高く、長期的な売上高・利益は右肩上がりの成長が続いています。
- データセンター事業では新製品が好評で、AI需要の高まりに伴い、今後も成長が期待されている!
- 一方、ゲーミング事業は一時的に大幅な減収が見られ、在庫は1年前の約2倍に増加。
- バリュエーションは、かなり割高な水準。株価や業績のブレが大きく投資リスクに注意する必要あり。
- 長期的には、AI革命を牽引する中核企業として、引き続き期待しています!
この記事を書くために参考にしたサイトはこちら。
それでは、見ていきましょー!
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エヌビディア(NVDA)事業内容

どんな会社?
NVIDIAは、半導体業界の重要なプレーヤー。コンピュータ・グラフィックス、人工知能、データセンター、自動運転などの領域で活躍するテクノロジー企業です。
NVIDIAは、「GPU」(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)と呼ばれる製品に、強みを持ち、
グラフィックス処理やAI技術、ディープラーニングなどの高度な計算処理を効率的に実行するための専用プロセッサを開発・販売しています。
「ファブレス」というビジネスモデルを採用しており、自社で製造工場(ファブ)を持たず、製造は台湾セミコンダクターなど製造業者に委託しています。
このような取り組みにより、研究開発やイノベーションに集中でき、さまざまな分野でその技術が活用されてきました。
同社の事業は主に以下の4つのセグメントに分かれています。
- データセンター事業:クラウドサービスやハイパフォーマンスコンピューティング向けのデータセンター用プロセッサ(GPU)や関連ソフトウェアの開発・販売を行っています。
- ゲーミング事業:データセンター事業では、AI(人工知能)やディープラーニング、ビッグデータ解析など、高度な計算処理が必要な分野に向けたGPUソリューションを提供しています。
- プロフェッショナル・ビジュアライゼーション:デザイン、エンジニアリング、建築、メディア・エンターテインメントなどの分野で使用される専門家向けのグラフィックス・ソリューションを提供しています。
- 自動運転事業:車両向けのAIコンピューターやソフトウェア、自動運転用のセンサー、自動運転開発プラットフォームなどを開発・販売しています。
製品別の売上高構成比
2023年度の売上高構成比がこちら。

2023年度の売上高成長率(前年比)がこちら。
セグメント | 売上高成長率 |
---|---|
Data Center | +41% |
Gaming | -27% |
Professional Visualization | -27% |
Automotiven | +60% |
AI技術を効率的に運用するために、クラウドデータセンターが必要です。AIの需要が増加していることと、新製品「H100」の売り上げが好調であるため、データセンター部門は大きく成長しました。
元々の主力事業だったゲーミング事業は、売り上げが大きく減少しています。ゲーミングは、新型コロナが蔓延した際、恩恵を受けましたが、経済再開や仮想通貨の下落に伴い、需要が低下しました。長期的には、eスポーツなどゲーム需要の増加で、再び成長を取り戻すと考えています。
エヌビディア(NVDA)将来性
エヌビディアの半導体やソフトウェアは、AIや自動運転など多くのテクノロジーに必要不可欠。また、テクノロジーの進歩が、急速に進んでいるため今後も長期的に高い成長が期待されます。
エヌビディアは、高性能なGPU市場で、大きなシェアを占めいています。
例えば、クラウドデータセンターでは、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、アリババ、テンセントなどクラウド大手すべてが NVIDIAの半導体を採用。
ディスクリート・デスクトップGPUの市場シェアでは、8割を超えています。
また、自動運転やメタバース、AI関連ソフトウェアの人気も高く、
自動運転AIプラットフォーム「NVIDIA DRIVE」については、メルセデスベンツ、NIO、BYD、HYUNDAI、VOLVOなど多くの自動車メーカーと提携しています。
今後、AI市場や自動運転市場は、2030年まで年平均20%を超える成長が予想されています。
エヌビディア(NVDA)株価チャート・株価推移
過去10年間の株式と配当を合わせたトータルリターンは+8,884.8%。10年前に投資していれば、約90倍にもなりました。
過去10年間の株価推移がこちら。

株式市場が低迷した時のNVDA株の下落率をまとめました。
イベント | 下落率 |
---|---|
2018年米金融引き締め | -57.5% |
2020年コロナショック | -42.9% |
2022年米金融引き締め | -68.8% |
長期で見れば株価の上昇は高いものの、値動きが大きい銘柄です。
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株価チャートはサクソバンク証券から引用しています。
サクソバンク証券の評判や口コミについて知りたい方は、『サクソバンク証券の評判・口コミをもとにデメリット2つとメリット5つを解説!』をチェックして下さい。
エヌビディア(NVDA)業績(売上高・利益・キャッシュフロー)推移
売上高

売上高成長率

売上高成長率(アナリスト予想)
会計年度 | 売上高成長率(YoY) |
---|---|
2024年度 | +10.3% |
2025年度 | +24.3% |
営業利益(GAAP)

営業利益率(GAAP)

EPS(GAAP)

EPS成長率(GAAP)

営業キャッシュフロー

投資キャッシュフロー

フリーキャッシュフロー

営業キャッシュフローマージン

フリーキャッシュフローマージン

エヌビディア(NVDA)株主還元(配当・自株買い)推移
1株あたり配当

配当利回り | 0.1% |
配当成長(5年) | 1.3% |
配当性向 | 9.1% |
増配年数 | 0年 |
自社株買い

自社株買い利回り | 1.7% |
配当利回りは低く、増配もしていません。
成長企業であるため稼いだ利益を、事業に再投資したり、M&Aに当てています。
2023年度中に、自社株買いと配当で104.4億ドルを株主に還元しました。
2023年1月末時点で、2023年12月までの自社株買い枠は72億3,000万ドル残っています。
エヌビディア(NVDA)資本効率(ROE)推移
ROE

ROEは、長期的に高い水準を維持しています。
競争優位性の高い会社は、少ない資本で多くの利益を稼ぐことができるためROEが高くなる傾向があります。
競争優位性については、「【書評】『千年投資の公理』売られすぎの優良企業を買う」で詳しく解説しています。
エヌビディア(NVDA)決算
売上高の予想と結果
決算日 | 結果 | 対予想 | ○× |
---|---|---|---|
2023-02-22 | 6.051B | +31.615M | ○ |
2022-11-16 | 5.931B | +111.6M | ○ |
2022-08-24 | 6.704B | +3.475M | ○ |
2022-05-25 | 8.288B | +193.4M | ○ |
2022-02-16 | 7.643 B | +213.4M | ○ |
2021-11-17 | 7.103B | +289.6 M | ○ |
2021-08-18 | 6.507B | +169.1 M | ○ |
2021-05-26 | 5.661B | +252.2M | ○ |
EPS予想と結果
決算日 | 結果 | 予想対比 | ○× |
---|---|---|---|
2023-02-22 | $0.88 | +0.08 | ○ |
2022-11-16 | $0.58 | -0.12 | × |
2022-08-24 | $0.51 | -0.01 | × |
2022-05-25 | $1.36 | +0.06 | ○ |
2022-02-16 | $1.32 | +0.10 | ○ |
2021-11-17 | $1.17 | +0.06 | ○ |
2021-08-18 | $1.04 | +0.02 | ○ |
2021-05-26 | $0.92 | +0.09 | ○ |
売上高

売上高成長率(YoY)

EPS

EPS成長率(YoY)

売上高と利益が大きく減少しています。
これは、ゲーム需要の低下、仮想通貨市場の低迷、中国のロックダウンの影響、米中摩擦のため中国に最先端半導体を輸出できなくなった影響によるものです。
NVIDIAの最新決算はこちらの記事で、ご確認ください。
エヌビディア(NVDA)バリュエーション(PER)推移
実績PER

過去10年平均 | 46.2倍 |
過去5年平均 | 62.3倍 |
PER(LTM) | 151.2倍 |
PER(NTM) | 60.2倍 |
バリュエーションは、過去の水準や市場平均と比べて、かなり割高な水準です。
成長市場で高いシェアを占めており、効率的な経営をしているため、市場から高い評価を得ています。
エヌビディア(NVDA)投資リスク
会社側は、以下のリスクを挙げています。
競合に市場シェアを奪われるリスク
半導体は成長市場であるためAMDやインテルなど多くのプレーヤーが存在します。
需要、供給、製造に関するリスク
半導体の需要には、サイクルがあるため、顧客の需要を適切に見積もることができない可能性があります。また、他社技術への依存により事業に損害を与える可能性があります。
グローバルな事業展開に関連するリスク
事業活動を行う地域のマクロ経済環境や政治、法改正の影響を受けます。
エヌビディア(NVDA)今後の株価見通し
短期的に投資する魅力はないものの、長期的には引き続き期待している銘柄です。
当ブログを開設した3年以上前からエヌビディアがAIの中核的企業になること、データセンターが主力事業となることを予想していました。(過去記事を参照)
現在では多くの人が、エヌビディアに対して、AIやデータセンターで期待しています。
また、業績や株価のブレが大きいという特徴もあります。
これは、半導体市場にサイクルがあることや、景気変動の影響を受けやすいこと、法規制の影響を受けやすいためです。
時価総額は、予想売上高の22.4倍で、バリュエーション的にも割高な水準となっています。
長期的に期待している理由としては、NVIDIAが新たな市場を開拓してきた実績があり、人々がこれから直面するであろう課題に積極的に取り組んでいるところです。
今日の業績を支えているクラウドデータセンターやAIについても、多くの人が注目する前から研究開発に取り組んでいました。
3月22日に開催された「GTC」でも、NVIDIA創業者/CEOであるジェンスン・フアン氏から多くの取り組みが発表されています。
特に印象的だったのは、メタバース関連のソフトウェアの活用事例や製品を省電力化していること、気候変動問題をスーパーコンピュータで解決する取り組みについてです。
これらは、多くの人が問題として認識していませんが、将来的にエヌビディアの業績に大きな貢献する可能性があります。
エヌビディアの先見性は、アナリストの予想を上回り続けてきました。今後も、AIやメタバースの中核的な企業として、長期的に期待しています。
また、AIについても長期的には、人々が考えているより大きな市場になると思います。AIは、より身近なものになり、エヌビディアはAIの発展になくてはならない会社だと信じています。
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最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。
最後に、関連記事を紹介。
エヌビディア(NVDA)は、2023年最新版おすすめ米国株の一つです。こちらの記事では、エヌビディア(NVDA)のように長期で保有できる銘柄を、紹介しています。
台湾セミコンダクター(TSM)についても、AI関連銘柄として期待しています。
当ブログでは、多くの銘柄を紹介しているため、筆者のポジションを公開しています。
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