ウェルズ・ファーゴ(WFC)の2010年度~2019年度の決算データをまとめました。
証券会社と銀行で働いていた私が投資判断をする際にチェックするポイントを中心にまとめています。
データソースは、こちらです。
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ウェルズ・ファーゴ 基本データ
基本情報
会社名 | Wells Fargo & Company |
ティッカー | WFC |
本社 | カリフォルニア州 |
決算 | 12月 |
創業 | 1852年 |
上場 | 1962年 |
事業内容
ウェルズ・ファーゴは、総合金融サービス会社。
銀行、保険、 投資、モーゲージ、リース、クレジットカード、消費者金融などを手掛ける。
実店舗、インターネット、その他流通網を通じ、世界で事業を展開。
(Bloombergより引用)
株価チャート

株価は市場平均を大きく下回っています。
2016年に発覚した不祥事が大きな原因です。
顧客の口座やクレジットカードを無断でつくるといった不正を行いました。
これについては、CEOの交代や、営業成績の評価方法を変更したことにより、落ち着きを取り戻し、改善へ向かっています。
ウェルズ・ファーゴ 業績まとめ
売上高・当期純利益

2016年に発覚した不祥事は、米当局に対して、30億ドルを支払うことで合意しました。
この引当金を、2019年度に計上したため利益が落ち込みました。
売上高当期純利益率

利益率は、安定して20%以上を確保しています。
ウェルズ・ファーゴは米国内の預金や貸金で大きなシェアを獲得しており、高い利益率を維持しています。
EPS(1株当たり利益)

安定的に利益をあげています。
ウェルズファーゴの融資基準は厳しく、リーマンショックの時ですら赤字転落しましせんでした。
BPS(1株当たり純資産)

リーマンショック以後、会社の体力を表す純資産を積み上げており、1株当たり純資産はリーマンショック時の約2倍になりました。
キャッシュフロー

銀行のキャッシュフローは、事業を通して獲得した利益だけでなく、預金や貸金の増減まで計算されてしまうためブレが大きくなります。
ウェルズ・ファーゴ 株主還元まとめ
1株あたり配当

配当は増配基調です。
2020年/4/25時点の予想配当利回りは7.6%。
配当性向

配当性向は、安全に配当を支払える水準である50%を下回っています。
コロナショックの影響で一時的に減配するかもしれませんが、
長期的には増配も見込まれます。
自社株買い

自社株買いに積極的で10年で発行済株式の約16%を減らしました。
ウェルズ・ファーゴ バリュエーションまとめ
PER(株価収益率)

過去5年間の平均PERは12.57倍
2020/4/25時点のPERは9.28倍
PBR(株価純資産倍率)

過去5年間の平均PBRは1.44倍
2020/4/25時点のPBRは0.67倍
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コメント
ウェルズ・ファーゴは、個人や企業にお金を貸し出す商業銀行業務をしているため、コロナショックの影響を受けやすく、株価は大きく下落。
そのためバリュエーションは過去平均と比べ割安な水準となりました。
短期的には、業績の悪化や減配が予想されます。
しかし、財務は健全で、長期でみれば業績も安定しているためコロナショックが落ち着けば増配や自社株買いが期待されます。
ウェルズ・ファーゴは、古くからバフェット銘柄で、安定した業績、割安なバリュエーション、株主還元が魅力です♪
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