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今回は、マイクロソフトの銘柄紹介です。
マイクロソフトは世界最大のソフトウェア開発会社。クラウドサービスAzureの成長が注目されています。
マイクロソフトは買いなの?
マイクロソフトの将来性は?
そんな疑問を解消できるように記事を書きました。
- クラウドサービスAzureは、AWSと比べて速いスピードで成長。
- クラウドだけではなく、AI分野でもトッププレーヤーとなる可能性あり。
- 世界最高峰の経営陣は、複数のM&Aを成功させてきた。
- 主要格付け会社3社が最高格付けを付与しており、強固なバランスシートを保有。
この記事を書くために参考にしたサイトはこちら。
この記事は、2023年4月29日に更新しました。
それでは、見ていきましょー!
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マイクロソフトの事業内容
どんな会社?
時価総額が大きいハイテク企業ですが成長しています。
マイクロソフトは、アメリカのワシントンに本社を置くソフトウェア開発会社です。
1975年にビル・ゲイツが創業。PC向けOSの「Windows」とビジネス向けソフトウェアの「Office」で圧倒的シェアを誇るソフトウェア企業に躍進しました。
2代目CEOのスティーブ・バルマー氏の時代、パソコン市場の不振により、業績が低迷した時期もありました。
しかし、2014年2月、サティア・ナデラ氏がCEOに就任したことをキッカケに、再び成長企業に生まれ変わったのです。
ナデラCEOは、モバイルファースト、クラウドファースト、生産性とプラットフォームカンパニーというビジョンを掲げ経営方針を大きく転換しました。
クラウド事業は、当初、Amazonに先行されたものの、現在では最も成長する事業分野となり市場シェアを高めています。
また、ナデラCEOのM&A戦略にも定評があります。
2014年にはMojangを25億ドル、2016年にはLinkedinを262億ドル、2018年にはGitHubを75億ドルで買収。
これらの会社は買収後、業績を大きく伸ばし大成功しました。
ナデラ氏がCEOに就任してから現在までの間に、株価は約8倍に上昇しています。
マイクロソフトは、世界最高峰の経営陣によって運営されている会社です♪
セグメント・製品サービス別売上高
セグメント別の売上構成比(2022年度)をまとめました。
マイクロソフトの事業は大きく3つのセグメントに分類されます。
プロダクティビティ&ビジネスプロセス
・Office
・Microsoft Teams
・LinkedIn
・Dynamics
インテリジェント・クラウド
・Azure
・Enterprise Services
モア・パーソナル・コンピューティング
・Windows
・Surface
・Xbox
・Advertising
主要製品とサービス別の売上構成比(2022年度)をまとめました。
現在ではクラウドの割合が最も大きく、成長性の高い分野になっています。
Officeの売上は約4分の1を占めています。企業にとってWord、Excel、PowerPointを使わないという選択肢はないので、予測可能で経常的な収益となります。
ゲーム部門は比率が小さいものの、長期的に成長性の高い市場なので注目しています。
Xboxは、PlayStationの市場シェアとほぼ同じです。
現在、アクティビジョン・ブリザードの買収が審査されており、買収が成功すればマイクロソフトのゲーム市場での存在感は大きいものとなります。
買収については、イギリス当局が買収を承認しないと発表するなど厳しい状況です。しかし、それは、マイクロソフトがゲーム市場で大きな力を持つ可能性があるということです。
マイクロソフトの将来性
Azureは高いシェアを獲得しており、競合より速いスピードで成長している!
Microsoft Azureの市場シェアは2位。
会社 | Cloudシェア |
---|---|
Amazon | 33% |
Microsoft | 21% |
10% | |
Alibaba | 5% |
IBM | 4% |
Salesforce | 3% |
Tencent | 3% |
Oracle | 2% |
クラウド市場は、Amazon、Microsoft、Googleの3社で市場シェア2/3を占めており、競合の少ない市場です。
Microsoft Azureは、Amazon AWSより速いスピードで成長しています。
2023年1-3月の各社クラウド事業の成長率。
会社 | 成長率(Y/Y) |
---|---|
Amazon | +16% |
Microsoft | +31% |
+28% |
AzureはFortune500の95%に、データストレージやAIを活用したツールなどのサービスを提供しています。
クラウド市場は巨大で成長している市場です。
IOT ANALYTICSは、クラウド市場が2035年までに6,000億ドルから10兆ドルに成長すると予測しています。
エンタープライズ・クラウドの支出がオンプレミス・サーバーの支出を上回ったのは2020年で、そこからあまり時間が経っていません。
クラウド市場は成長余地が大きく残されている市場です。そんな市場でマイクロソフトは、市場シェアを高めています。
AI分野でもトッププレーヤーとなる可能性あり!
マイクロソフトが、全製品にAIツールを導入する計画を発表しました!これにより、競合他社との優位性が生まれると期待しています。
マイクロソフトは、2019年からOpen AIとパートナーシップを結び、10億ドルを投資。
さらに最近、100億ドルの追加投資で発行済株式の49%を保有するまでになりました。
これは、マイクロソフトがAIに力を入れてきた証であり、その成果が次々と明らかになっています。
例えば、検索エンジンBingはChat GPTにより強化され、Bingモバイルアプリのダウンロード数が2か月で4倍に急増しました。
このため、BingがGoogleのビジネスモデルを脅かす存在になると言われています。
さらに、クラウドサービスAzureにもAIツールが導入され、多くの企業が利用を開始しています。
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マイクロソフトは、AIを上手く活用することにより、業界での競争力を一層高めていくことでしょう。
マイクロソフトの株価チャート・株価推移
過去10年間で、株価上昇と配当を合わせたトータルリターンは+1,006%にもなりました。
過去10年間の株価推移がこちら。
株式市場が低迷した時のMSFT株の下落期間と下落率をまとめました。
イベント | 下落率 |
---|---|
リーマンショック | -60.4% |
2018年米金融引き締め | -19.1% |
コロナショック | -30.5% |
2022年米金融引き締め | -39.0% |
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株価チャートはサクソバンク証券から引用しています。
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マイクロソフトの業績(売上高・利益・キャッシュフロー)推移
売上高
売上高成長率
売上高成長率(アナリスト予想)
会計年度 | 売上高成長率(Y/Y) |
---|---|
2023年度 | +6.2% |
2024年度 | +11.1% |
営業利益(GAAP)
営業利益率(GAAP)
EPS(GAAP)
EPS成長率(GAAP)
コロナショックで企業のDXが急速に進み、業績は大きく成長しました。
営業キャッシュフロー
投資キャッシュフロー
フリーキャッシュフロー
営業キャッシュフローマージン
フリーキャッシュフローマージン
キャッシュフローは潤沢で、強固なバランスシートを形成しています
マイクロソフトのビジネスに、ほとんど運転資金は必要ありません。
売上を伸ばせば伸ばすほど、フリーキャッシュフローが増えるビジネスモデルです。
総債務は1年分のEBITDAでカバーできるほど少なく、キャッシュフローに対する金利の支払いも大きくありません。
マイクロソフトは、アメリカの主要格付け会社から最高格付けを付与されています。
マイクロソフトの株主還元(配当・自株買い)推移
強力な利益成長の一部を、株主に還元してきました。
1株あたり配当
配当利回り | 0.9% |
連続増配年数 | 16年 |
過去5年間の年平均成長率 | 9.7% |
自社株買い
自社株買い利回り | 1.0% |
マイクロソフトは、積極的に自社株買いを実施しています。
2022年度の還元総額は460億ドルを超えており、321億ドルが自社株買いに費やされました。
マイクロソフトの資本効率(ROE)推移
ROE
ROEは、セクター内で上位5%に入るほど高い水準です。
マイクロソフトの決算
EPS予想と結果
決算日 | 結果 | 予想対比 | ○× |
---|---|---|---|
23/04/25 | 2.45 | +0.22 | ○ |
23/01/24 | 2.32 | +0.00 | ○ |
22/10/25 | 2.35 | +0.04 | ○ |
22/07/26 | 2.23 | -0.06 | × |
22/04/26 | 2.22 | +0.02 | ○ |
22/01/25 | 2.48 | +0.16 | ○ |
21/10/26 | 2.27 | +0.19 | ○ |
21/07/27 | 2.17 | +0.24 | ○ |
21/04/27 | 1.95 | +0.17 | ○ |
21/01/26 | 2.03 | +0.39 | ○ |
20/10/27 | 1.82 | +0.27 | ○ |
EPS推移
EPS成長率(Y/Y)
売上高の予想と結果
決算日 | 結果 | 対予想 | ○× |
---|---|---|---|
23/04/25 | 52.9B | +1.832B | ○ |
23/01/24 | 52.7B | -405M | × |
22/10/25 | 50.12B | +435.2M | ○ |
22/07/26 | 51.9B | -493.4M | × |
22/04/26 | 49.4B | +312.7M | ○ |
22/01/25 | 51.7B | +938.5M | ○ |
21/10/26 | 45.3B | +1.327B | ○ |
21/07/27 | 46.2B | +1.853B | ○ |
21/04/27 | 41.7B | +897.2M | ○ |
21/01/26 | 43.1B | +2.826B | ○ |
20/10/27 | 37.2B | +1.376B | ○ |
売上高推移
売上高成長率(Y/Y)
マイクロソフトのバリュエーション(PER)推移
PER
PER(LTM) | 33.1倍 |
PER(NTM) | 29.2倍 |
過去10年平均 | 28.9倍 |
過去5年平均 | 33.6倍 |
売上高成長率が10%前後の大企業としては、やや割高なように感じます。
マイクロソフトの今後の株価見通し
Microsoftは、誰もが認める超優良企業です。
老舗のハイテク企業ですが、今でも10%前後の成長を維持しています。
そのビジネスの中心にあるのがクラウドです。
すでに高いシェアを獲得しており、ライバルはAmazonとGoogle、その他の限られた企業だけです。
そんな中で、最もシェアを伸ばしているのがAzure。
クラウド市場は巨大で成長しているため、Microsoftはこれからも+10%程度の売上成長が続くと予測しています。
また、AIの分野には、以前から投資しており成果が見え始めています。
全製品にAIツールを導入されれば、競合他社との優位性が生まれると考えています。
現在、アメリカでは労働力不足やインフレが心配されていますが、
そのような環境下でマイクロソフトのサービスは、企業の効率や生産性を高めるため選好される可能性もあります。
強固なバランスシートと潤沢なキャッシュフローを保有しており、リセッションや不況など悪い環境でも、必ず乗り越えることができると信じています。
そして、世界最高峰の経営陣は、アドレス可能な市場を開拓する力を持っており、今後の事業戦略に期待しています。
超優良企業のバリュエーションは、いつも高いので調整局面で買っておきたい銘柄の一つです♪
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最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。
最後に、関連記事を紹介。
Microsoftは、2023年最新版おすすめ米国株の一つです。こちらの記事では、長期で保有できる銘柄を紹介しています。
Microsoftの業績グラフはfinboxのデータをもとに作成しています。
MicrosoftはAI革命の恩恵を受ける銘柄として期待しています。AI市場の成長性については、 NVIDIAの分析記事で解説しています。
当ブログでは、多くの銘柄を紹介しているため、筆者のポジションを公開しています。
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